更新日:2015年11月18日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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結核は過去の病気?


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亡国病

かつては結核は死亡原因第1位の疾患で、亡国病として恐れられていました。

予防接種や抗生物質の普及によって結核は激減しましたが、依然として侮れない病気です。

最近ではハリセンボンの箕輪はるかが感染したことが大きく報道されました。

WHOは平成5年に「結核非常事態宣言」を発表し、平成11年には日本でも「結核緊急事態宣言」が出されました。

抗生物質の効かない耐性結核菌なども現れています。

長引く咳には注意。

20億人が結核

世界の人口の約1/3(20億人)が結核に感染しているといわれています。

感染していると言っても、全ての人が発症するわけではなく、発症する割合は1~2割だそうです。

年間に約900万人が発症し、約300万人が亡くなっています。

日本でも結核が流行していた時代を生きてきた高齢者では、感染者が多いです。

しかし、20億人と言われると、常在菌と言っても過言ではないような。

結核に感染しても発症しない人?

結核菌に感染しても必ず発病するわけではありません。
健康な人の多くは免疫力によって結核菌を抑え込むため、感染から数カ月で発病する人は約5%といわれています。

しかし、免疫力によって抑え込まれ冬眠状態にあった結核菌が再び活動を開始して発病することがあります。
その主な原因は体力の低下、あるいは他の疾患や治療薬によって免疫力が低下するためです。

結核菌に感染していても結核を発病していない状態を潜在性結核感染症(LTBI)と呼びます。

結核菌に感染していても発病していないLTBIが特に問題になるのは、生物学的製剤など結核免疫を低下させるような医療処置を行う場合です。

LTBIでも生涯に結核を発病する割合は10~20%(10人に1~2人)といわれています。
そこでLTBI治療は、結核を発病しやすい人に対して、発病の確率を下げる目的で行います。

LTBI治療としては、抗結核薬であるイソニアジドの6カ月間、または9カ月間の連日投与が原則となっています。
この治療によって結核の発病リスクは50~70%(12カ月間連日投与で90%以上)抑制され、その効果は投与終了後約10年間持続することが知られています。
一方、何らかの理由でイソニアジドが使用できない場合には、リファンピシンを4カ月間または6カ月間連日投与します。

LTBI治療における服薬指導で最も重要なことは薬を毎日飲み続けることです。
症状がないにもかかわらず、毎日薬を飲み続けることは大変ですが、勝手に服薬を中止するなど、服薬スケジュールが不規則になると薬剤耐性菌が生じる可能性もあるため、自己判断で服薬を止めないように指導します。

参考書籍:クレデンシャル2013.8

潜在性結核感染症の治療

結核の治療っていうと多剤併用しか頭にありませんが。
予防の時にイスコチンのみが処方される。

用語集|大塚製薬

「予防内服」さらに最近は「潜在性結核感染症の治療」とも呼ばれ、結核の感染を受けた人がその後発病する可能性を小さくするために行います。日本では現在、すべての年齢にわたり、最近結核の感染を受けたことが明らかな人の他に、
1. 未治療の結核治癒巣のある人
2.発病関連疾患(糖尿病など)をもち結核の感染を受けていると考えられる人
3.HIV感染を受けている、あるいは免疫抑制治療(副腎皮質ホルモン剤治療ほか)を受けていて結核感染を受けているおそれのある人
といったリスクの高い人に対しても適用されることになりました。 治療には抗結核薬イソニアジドを6カ月投与します。発病予防効果は50〜80%とされ、感染直後の治療の場合には効果は生涯にわたるともいわれています。

ガフキー1号とは?

結核の診断でガフキーという言葉をみかける。

抗酸菌の菌数を分かりやすく分けたもので、抗酸菌の菌数の表示方法であるとのこと。

0号から10号までの11段階あるらしい。

ガフキー1号。
ガフキー2号。
ガフキー3号。

なんか強そう。

ストロングマシン1号2号みたいな。

コッホの共同研究者の名前らしい。

結核は外来で治療する?

肺結核症とは、感染症法上、結核は結核菌群による感染症と定義され、全世界人口の1/3が感染しているとされる人類最大の感染症である。
欧米先進国では移民を除いて患者数は減少しているが、低開発国とくにAIDS蔓延国では患者数が増加を続け、今でも毎年300万人が死亡している。

日本での結核罹患率は戦後の人口10万対700という高蔓延状態からほぼ一貫して減少を続け、2009年には10万対19.0まで低下した。
それでも10万対10を切る欧米先進国と比べ、日本の結核患者はまだまだ多く2009年の新規登録者は24170人、このうち肺結核患者は18912人だった。

世界的にみれば結核は、活動範囲が広く排菌者に接触する機会の多い若年者の病気だが、わが国の結核の特徴は、戦後に感染した菌が内因性再燃した老人結核の罹患率が高く、とくに70歳代以上の罹患率は高蔓延国並みに高いことである。

2007年4月に戦後50年近く結核対策に大きな役割を果たしてきた結核予防法が廃止され感染症法に統合された。
これによって日本の結核治療も欧米に習って、入院治療から外来治療に中心を移す転換期に入ったと思われる。

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