2018年9月24日更新.3,329記事.5,608,561文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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麻薬は怖い?

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麻薬使いてー。
というのは嘘ですけど、もし自分が癌で痛みが辛くなったら、麻薬で痛みを抑えたいと思います。

それが普通?と思っていたのですが、がん患者の中には、麻薬なんて使いたくない、という考えの方も。

そもそも痛みをあまり訴えない、という人も多いようです。

痛みが増したことを医師に伝えるということは、癌が悪化したことを認めるということ、お迎えが近いということを認めてしまう、という風につながっていくからだそうで。

麻薬を使うと寿命が縮まる?

モルヒネの使用経験が少なかったころは、痛みが強くなったときに大量使用することで重篤な副作用が出ることはありました。

そのころの名残りで、「怖い薬」というイメージをもつ人も少なくありませんが、適切に使用されればオピオイドの使用が死期を早めることは決してありません。

逆に、痛みが十分に抑えられないと、体力が低下し病状に影響を及ぼすことがあります。

オピオイドを適切に使って、痛みをしっかりコントロールすることが大切です。

麻薬は怖い?

在宅で最も重要と思われる薬剤の一つがオピオイド系鎮痛薬です。

患者さんを苦痛から救う薬剤であるのに、患者さんや家族、そして医療関係者ですら「麻薬」「モルヒネ」という響きの持つネガティブなイメージにとらわれ適切に使われることが少ない薬剤です。

多くの患者さんは麻薬を使うのは終末期と思い込み、「そんな怖い薬は飲みたくない」という方もいます。

実際、オピオイドが処方されていても全く飲んでいない患者はさんもいました。

麻薬に対して不安をもっている患者さんや家族に対しては、まず、麻薬に対してどのような思いや考え方をもっているかをよく聞きます。

その後の、医療用麻薬はがん性疼痛、とくに内蔵痛に一番効く薬であることを説明します。

患者さんの誤解を解くことも大切です。

多くの日本人は、麻薬は中毒になる、麻薬は最後の手段である、麻薬を使うとすぐ死ぬ、と思っています。

そこで、医療用麻薬で中毒になった例は全く報告されていないこと、医療用麻薬を早期から使うことで良好なQOLが保てること、昔は終末期に大量の麻薬を使っていたために死に至ることもあったが、今は少量から使うので死に至ることはないこと、そして、麻薬の使用量と余命に相関関係がないこと、を説明します。

参考書籍:クレデンシャル2010.7

緩和ケアとホスピスケアの違いは?

「緩和ケア」とは、「ホスピスケア」から発展してきたもので、理念はほぼ重複します。

ホスピス=見放された?

現代医学のがん医療は、完治することを最終目標にしてきました。
治らないことを認めるということは、医師にとっても患者にとっても大きな敗北でした。
この敗北した患者が行く場所が緩和ケア病棟だったので、「ホスピス」といえば、生きる希望を断たれた場所、死に向う場所、特殊な医療を行う場所としてイメージされるようになりました。

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