更新日:2016年12月21日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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リバビリンで貧血?


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リバビリンによる溶血性貧血

レベトールはIFNとの併用が原則で、一般的な副作用として溶血性貧血があります。

赤血球にはリバビリンを排出する機能がないため、使用を続けると赤血球内に蓄積します。

その蓄積量が限界を超えると溶血性貧血を発現します。

ヘモグロビン値の低下は投与開始後1~2週目から見られ、4~8週目にもっとも低下し、その後は終了時まで低値が持続します。

投与終了後は4~8週後に初期値まで回復します。

その他の副作用として白血球減少や血小板減少が報告されています。

IFN単独でも起こる副作用のため、治療期間中は慎重にモニタリングが必要な検査値です。

対症療法はありませんが、いずれの場合も中止せず、減量して最後まで投与を行ったほうが著効を得られやすいことが報告されています。

そのため早期に減量する工夫が必要です。

減量コントロールは施設ごと、症例ごとに異なるため非常に困難です。

マーカーや検査値、自覚症状を評価してのさじ加減がもっとも重要な項目となります。

 C型肝炎治療による副作用の貧血が、治療薬の量を減らさなければならないほど重くなる要因が、患者の遺伝子のわずかな違いにあることを米デューク大の研究者らが突き止めた。別の薬で副作用を抑えたり、事前に薬の量を調節したりする判断に役立つという。21日付の英科学誌ネイチャー電子版で発表する。
 C型肝炎は感染・患者が全国に150万~200万人いる。毎年約3万人が亡くなる肝臓がんでは、原因の8割を占めるとみられている。
 標準的な治療は免疫を活発にする「ペグインターフェロン」と抗ウイルス薬「リバビリン」の2種類の薬を併用する。リバビリンの副作用で多いのが貧血で、重症化すると量を減らさざるを得なくなる。
 デューク大の研究者らはC型肝炎患者1286人の遺伝子を分析した。貧血が重くなりにくい患者は、体内で薬物などを分解する「ITPA」という酵素の遺伝子にわずかな違い(遺伝子多型)があり、酵素の働きが弱いことがわかった。
 酵素の働きが弱い184人では、リバビリンを減らさなければならないほど重症の貧血は4%弱だけだった。これに対して酵素の働きが正常の863人では、56%が重症の貧血になった。
 研究チームによると、酵素を抑える薬を併用すれば副作用の抑制が期待できる。酵素の働きが不十分でも体に悪影響は出ないという。
 酵素の働きを弱くする遺伝子が違う部分は欧州系とアフリカ系、ヒスパニック系という人種ごとに若干異なった。
 国立国際医療センターの溝上雅史肝炎・免疫研究センター長は「同じ遺伝子の違いが日本人にもあるなら、治療前に遺伝子検査で貧血が重症化する恐れを調べることができる。最初から薬の量を減らすなど、個人の体質に合わせた治療ができるようになるかもしれない」と話している。asahi.com(朝日新聞社):C型肝炎治療副作用の貧血、遺伝子に要因 米研究者ら – 医療・健康

リバビリンの処方なんて見たことはありませんが、貧血の副作用がかなり多いのですね。数字を見ると2人に1人くらいでしょうか。

遺伝子検査で副作用やら薬が効くか効かないか、どんな病気になりやすいか、挙句の果てに、いつ死ぬのかまでわかってしまう時代です。

遺伝子検査でわかるのは良いですが、どれくらいのコストがかかるのでしょうか。それなら最初から全員少量投与で始めたほうが良いかも知れませんね。

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