2019年3月21日更新.3,396記事.5,979,523文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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食後に運動しちゃダメ?

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食物依存性運動誘発アナフィラキシー

「食物依存性運動誘発アナフィラキシー」という耳慣れない病気があります。
特定の食物摂取後に運動することによってアナフィラキシー症状が起こる、といういわば食物アレルギーの一種です。

食べただけでは何も起こらない、運動しただけでも何も起こらない。
しかし、ある特定の食べ物を食べた後に運動をすると、アナフィラキシーが起こる、という不思議な病気。
運動によって喘息が起こることはよくありますが、そのような運動誘発喘息とは違います。

アナフィラキシーなので、単独の臓器・組織症状だけではなく、複数の臓器に障害を伴います。重症な疾患です。
小中高校生で1万人に1人くらいの頻度とのこと。

日本人で多い原因食物としては、小麦製品、エビ・カニなどの甲殻類でだいたい8~9割を占めます。
全年齢では、小麦製品が半数を占め、一番多いといわれています。

最近では、野菜や果物の頻度も増えてきています。

これには花粉症が増えていることとも関係があり、野菜や果物には花粉と立体構造やアミノ酸配列が似ている物質があり、交差抗原性と呼ばれ、このため野菜や果物に対するアレルギー症状が誘発されます。

食後に運動してアレルギー

中学・高校生から成人にみられる。

学校給食後の運動中に発症することが多いため、食後の運動を避けることで予防するが、運動が避けられない場合は給食でのアレルゲン食品の除去を行う。

起因食品として、小麦、甲殻類(エビ、カニ)が最も多く、そのほかに野菜、果実などもある。

喘息の子は体育を見学させる?

現在喘息に対しては優れた効果の薬が多く手に入り、喘息のコントロールは以前に比べて格段に進歩しています。
喘息のコントロールがうまくいっていれば運動に当たって制限はなく、他の子供と同じように体育の授業も受けることが出来ます。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーにサイトテック

食物依存性運動誘発アナフィラキシーにサイトテックが効くという話。

食物依存性運動誘発アナフィラキシーの誘発因子には、運動のみならずNSAIDsも含まれるといわれています。
ミソプロストールはNSAIDsによって低下したプロスタグランジンを補充し、胃酸分泌抑制、粘膜血流増加、粘液分泌促進などの作用を示す薬剤であり、アスピリンで誘発される症状に対し抑制効果を示したのではないかと考えられています。
ただし、保険適応外のため疑義照会が必要です。食物依存性運動誘発アナフィラキシーにサイトテック? 日経DI掲載クイズ QUIZ 薬剤師さんなら簡単? ちょいむず?

小麦アレルギーは、運動やアスピリンの投与で誘発されるが、これは消化管からのアレルゲン吸収を促進させるためと考えられている。アスピリンの内服により減少するプロスタグランディン(PG)を補う目的で、NSAIDsによる消化性潰瘍に使用する、PGE1誘導体であるサイトテックを抗ヒ剤とともに前投与したところ、症状の誘発抑制に効果があった。

運動誘発性の小麦アレルギーでは、サイトテック投与による運動負荷後の血中グリアジン上昇は抑制されず、インタールで抑制された。薬理学的におもしろい治療である。インタールとサイトテックの併用も有効な可能性があるだろう。皮膚科のトリビア – 浅井皮膚科クリニック(神奈川県横浜市保土ヶ谷区)

アスピリンで誘発される小麦アレルギーに、サイトテックが効く。
小麦アレルギーがアスピリンの投与で誘発されるのは、アスピリンの服用によりプロスタグランジンが減少して粘膜からのアレルゲン吸収が促進されるから。
プロスタグランジンを外から補うためにサイトテックを飲むと良い。
アスピリンを飲んでいる小麦アレルギー患者はサイトテックを飲むと良い。

アスピリンもNSAIDsも飲んでいない患者にはサイトテックを飲ませても無意味。
サイトテックの適応も「非ステロイド性消炎鎮痛剤の長期投与時にみられる胃潰瘍及び十二指腸潰瘍」なので、アスピリンやNSAIDsを飲んでいない患者には処方できない。

参考書籍:調剤と情報2008.2

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ジゴキシン継続服用中で血中濃度が2.1ng/mL 対応は?

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薬剤師

心房細動治療でジゴキシンを継続服用中の70歳の患者。
eGFR70mL/min/1.73m2。朝7時に0.125mgを内服し、外来受診時10時に採血。徐脈・副作用所見なし。ジゴキシンの血中濃度が2.1ng/mLであった。適切な対応はどれか。
A. 治療域が0.5-2.0ng/mLで副作用所見がないので経過観察
B. 治療域が0.5-2.0ng/mLなので減量する
C. 治療域が0.5-1.5ng/mLなので減量する
D. 採血がピーク付近なので採血し直す
E. 検体の再検を依頼する

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生息地:雪国
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