2019年3月22日更新.3,397記事.5,981,261文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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更年期にイライラするのはなぜ?

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女性ホルモンの役割

思春期から性成熟期の女性の体は、一定のリズムをもって排卵や月経を起こし、妊娠ができるように保っています。
この働きを司っているのが、女性ホルモンです。
女性ホルモンは主に卵巣から分泌されていますが、これをコントロールしているのは脳の視床下部で、実行するのが下垂体です。

更年期になると卵巣の働きが衰え、視床下部の命令どおりに女性ホルモンを分泌することができません。
そこで下垂体はさらに分泌を促す命令を出しますが、卵巣は命令にこたえることができず、女性ホルモンは減り続けます。
女性ホルモンの司令塔である視床下部では、これまでどおりになぜ命令が実行されないのかがわからず、盛んに命令を出します。
この混乱がすぐ近くにある自律神経の中枢に飛び火し、自律神経もうまく機能しなくなります。
これが更年期症状となって現れるのです。

つまり更年期症状とは、女性ホルモンが急激に減少し、体がその変化について行けず、自律神経に影響してさまざまな症状が現れている状態なのです。

更年期のイライラ

更年期(45~55歳くらい)の女性は不定愁訴が多く、疲れやすいとかイライラするとか眠れないとか、原因がはっきりしないものは更年期障害と診断されることが多いです。
更年期になると女性ホルモンの急激な減少に伴って、ほてりや発汗、のぼせなどの血管運動神経系の症状や、イライラや不安、うつなどの精神神経系の症状が出ます。
更年期障害は自律神経失調症の1種で、更年期になると自律神経のバランスが崩れます。
自律神経の中枢は間脳にある視床下部で、ホルモン分泌の中枢も同じ視床下部にあります。
閉経前後になると視床下部からホルモン分泌の指令を出しても卵巣からホルモンが出ないため、視床下部はさらに指令を出すように興奮するため、自律神経のほうにも影響が出てくるのです。

ホットフラッシュにSSRIが効く?

 閉経後の女性を対象にした女性健康イニシアチブ(WHI)の試験結果を受けて,米国では更年期の諸症状に対し,ホルモン補充療法(HRT)を処方しないケースが増えている。そのような中,米ペンシルベニア大学産婦人科/精神医学教室のEllen W. Freeman氏らは,選択的セロトニン再取り込み阻害薬(SSRI)のescitalopramが更年期女性のホットフラッシュの出現頻度と重症度を有意に減少させたとしてJAMA(2011; 305: 267-274)に報告した。同氏らは,同薬の適応外使用の可能性を示唆している。更年期のホットフラッシュ,SSRIのescitalopramで有意に改善/米研究,適応外使用の可能性を示唆:医師のための専門情報サイト[MT Pro]

エスシタロプラム。

レクサプロ。

更年期の精神症状に効くのはわかるけど、血管運動症状に効くのはなぜだろう。

十分なエビデンスはなく、適応外使用であるため注意が必要です。

更年期症状と更年期障害の違いは?

更年期は、卵巣機能の低下(停止)が背景にありますが、年齢的には定義が決まっているわけではなく、狭義では45〜55歳、広義では40〜65歳です。

その世代に出る不定愁訴が更年期症状で、たとえば、ほてりや発汗、ほかには、眠れなかったり、疲れやすい、イライラするといった症状がみられます。

それに対して更年期障害とは、更年期症状によって本人および同居人の日常生活に大きな障害が出ることです。

更年期障害では、家族が振り回されます。

更年期障害

更年期とは、閉経前後の約5年(個人差がありますが45〜55歳)のことで、女性ホルモン分泌の急激な低下により、恒常性のバランスが崩れ、自律神経も影響を受けて、さまざまな症状が現れます。

更年期女性の約半数は症状を自覚せずに通過しますが、その一方で、重い症状に悩まされる女性もおり、個人差が大きいのも特徴です。

のぼせや発汗、めまい、動悸、頭痛、疲労倦怠感、冷えなどの身体症状、イライラや抑うつ、不眠などの精神症状など、人により症状は異なります。

更年期障害の諸症状に対して、婦人科での一般的治療としては、不足している女性ホルモン補充療法(HRT)が行われます。

副作用の可能性が指摘されていたこともありますが、特定の疾患のある女性を除き、現在では副作用よりベネフィットのほうが評価されています。

その背景としては、体質や症状に合わせて使用することで、身体症状にも精神症状にも有効で、副作用もほとんどない点などがあります。

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腎機能により投与量を変更すべき循環器用薬は?

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薬剤師

日本腎臓病薬物療法学の「2018改訂31版腎機能低下時に最も注意の必要な薬剤一覧」の中で、腎機能によって投与量を変更する必要がある薬剤としてあげられている循環器用薬はどれか。下記の中から2つ選べ。
a. ジゴキシン(商品名:ジゴキシンKY錠等)
b. ミルリノン(商品名:ミルリーラK注射液等)
c. ロサルタン(商品名:ニューロタン錠等)
d. カルベジロール(商品名:アーチスト錠等)
e. エプレレノン(商品名:セララ錠)

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