更新日:2017年2月3日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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眼軟膏の使用量と使い方


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タリビッド眼軟膏の使用量

タリビッド眼軟膏の添付文書には「通常、適量を1日3回塗布する。なお、症状により適宜増減する」と記載されているだけで、具体的な量までは書かれていない。
だが、種々の文献によると、1回量の目安は1cmとされている。

この根拠となるのは、タリビッド点眼液の1回当たりの薬剤量である。
タリビッド点眼液の1回量は、結膜嚢の容量である45μL(1滴)で、製剤量としては45mgとなる。

一方、タリビッド眼軟膏1本(3500mg)をゆっくりチューブから出すと77cmになる。
従って1cm当たりの製剤量は約45mgになる。
タリビッドの点眼液と軟膏は、どちらも3%製剤であるため、軟膏1cmは点眼液の1回分に相当するというわけである。

眼軟膏の使用量は?

眼軟膏の1回使用量は、通常、眼軟膏をチューブから押し出したときの長さ1cmと定められているようです。
タリビッド眼軟膏(3.5g)を用いた場合の実験で、紙の上に弱く押し出した場合、普通に押し出した場合、強く押し出した場合の3通りで試した結果、それぞれ88cm、76cm、67cmとなり、その平均は77cmとなったそうです。

タリビッド眼軟膏は1本3.5g入りなので、3500mg÷77cm≒45mgの計算より1cm当たり45mgとなります。
これは点眼液の1滴の重量40~50mgに相当します。
なぜならは、点眼液1mLが1gに相当すると考えると、(水の比重は1なので、点眼液の比重も同様に1と仮定する)

1mL→1g
1000μL→1000mg
50μL→50mg

となり、点眼液1滴(50μL)の重量は、50mgとなるからです。
つまり点眼液も眼軟膏も1回分の重量は、ほぼ等しいことになります。

眼軟膏1cmは目の中に入るのか?

眼軟膏は基剤が柔らかいため、ゆっくり入れていけば1cm分は十分に入る。

中には、目頭から目尻まで塗っている患者もいると聞くが、1cmは黒目の幅程度なので入れ過ぎないように。

眼軟膏の使い方

眼軟膏は、チューブから直接、結膜嚢に載せるのが正しい。

軟膏は油分が多いため、使用後に先端を清潔なティッシュで拭き取れば薬剤への汚染は心配しなくてもよい。

綿棒で塗る方法もあるが、眼を突かないよう、注意が必要だ。

①せっけんで手指を洗う。
②鏡を見ながら片手で下まぶたを軽く下げ、下まぶたと眼球の間(結膜嚢)にチューブから直接軟膏を出す。
③黒目の幅は1cm程度なので、目安にしながらゆっくり注入していき、軟膏の付いたチューブの先でそっとなじませる。
④塗布後、軽く眼を閉じて軟膏が眼全体に広がるまで1分程度待つ。
⑤まぶたからあふれた軟膏は清潔なティッシュで拭う。チューブの先もティッシュで拭き取る。

眼軟膏はガンに使う?

眼軟膏はガンナンコウと読みます。
薬剤師的には聞き慣れた言葉でも、一般の人には馴染みの無い言葉は多いです。

ガン軟膏。

軟膏はわかるけど、ガンって?もしかして癌のこと?ガーン!
みたいに誤解されることもあるようで。
気をつけましょう。

眼に使う軟膏?

眼に使う薬といえば目薬。

それ以外に、眼軟膏という眼の中に入れる軟膏がある。

しかし、私は眼軟膏を眼の中に入れるという使い方をしている処方はあまり見たことがない。

眼の周りに使用するケースのほうが多いような気がする。

眼軟膏

眼軟膏は、眼表面に直接塗布するために適当な浸透圧、pHに調整された軟膏です。

水溶性点眼薬に比べ、まばたきによって排出される速度が遅く、油性であるため角膜表面に留まりやすいといった特徴をもつ徐放性製剤です。

眼軟膏の長所

一番の長所はその徐放効果である。

軟膏は涙液に攪拌されつつ徐々に溶出するため持続時間が長い。

角膜潰瘍など頻回点眼が必要な症例に有用である。

油性製剤で眼球表面に長時間留まるため、開瞼状態にある眼の乾きを防ぎ、角膜を保護する目的で用いられる。

眼軟膏の短所

水溶性点眼液に比べ、点入が困難である。

角膜表面に不規則な油膜を作るため、使用後しばらく霧視など軽い視力障害を起こす。

眼軟膏に用いられる基剤

眼軟膏は結膜嚢に直接点入されるため、基剤には以下の条件を満たすことが理想です。

・急性あるいは慢性の刺激がないこと
・純度が高いこと
・化学的に安定で長期に保存しても変化を起こさないこと
・滅菌が可能なこと

参考書籍:日経DI2011.2

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