更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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精神科で血液検査する?


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抗精神病薬と不整脈

抗精神病薬を服薬中の患者さんには高率(健常者の約2倍)に心電図異常が認められ、それらにはQT延長、U波異常、T波異常、ST部分変化などがあり、多くは可逆性です。

抗精神病薬以外でも、ほぼすべての向精神薬はQT延長作用を有していると考えた方がよいようです。

抗精神病薬におけるQT延長は、常用量を服用している場合はほとんど問題にならないようです。

しかし、大量服薬などで一過性に血中濃度が上昇した場合などは、量的な関係性は証明されていないものの、torsades de pontes とよばれる致死的な不整脈が出現することがあります。

その約10%が心室細動に移行すると言われています。

torsades de pontesの出現時には心拍数が多く、心室の収縮も不均一となるため血行動態が悪化し、心原性ショックに陥る可能性もあります。

不整脈を予防するためには、まずは投薬前の心電図検査や家族歴の有無の聴取などが重要です。

身体拘束を最小限にすること、脱水の予防なども重要です。

定期的な心電図検査と向精神薬以外にも心電図異常をきたす薬剤を服用していないかの確認も重要です。

精神科で血液検査する?

薬の副作用、生活習慣に問題…精神疾患のある人は注意 (産経新聞) – Yahoo!ニュース

 統合失調症や鬱病などの精神疾患をかかえる人たちは、糖尿病や高血圧、心臓疾患などの身体合併症を発症する割合が高いとされる。原因は、薬の副作用や不適切な使用のほか、運動不足や不規則な睡眠など生活習慣の問題が絡む。「精神科に通っているから」と安心せず、定期的に健康診断を受け、合併症を引き起こさない生活を心掛けることが大切だ。

 ◆一般人の2倍

 英国で昨年9月に発表された疫学調査では、精神疾患患者の退院後死亡率は一般人の2倍で、特に循環器、呼吸器疾患による死亡が多かった。

 「予測して防ぐ抗精神病薬の『身体副作用』」(医学書院、2520円)などの著書がある吉南(きつなん)病院(山口市)の内科部長、長嶺敬彦(たかひこ)さんは「抗精神病薬の中には体重増加や高脂血症、高血圧などの副作用を起こすものがある。しかし、精神科医は身体疾患の知識が少なく、合併症の把握に必要な血液検査などをしないケースも多い。入院中でさえ突然死が起きている」と指摘する。

 日本の精神科医療は欧米やアジア各国と比べて薬の使用量が多く、1つの薬だけでなく、同時に2つ以上の薬を処方する「多剤大量処方問題」がある。

 長嶺さんは「薬の量を増やしても脳への効果は一定量で頭打ちになる。一方、体への副作用は右肩上がりに伸び続ける。多剤の場合はさらに副作用が出やすい。効果が出る量のうち、副作用が最も少ない容量を見極めるモニタリングが大事なのに、精神科の医療現場ではそのように処方されないのが問題だ」と警鐘を鳴らす。

 ◆血液検査と心電図

 こうした状況を反映して、精神疾患を持つ人を対象にした月刊誌「こころの元気+(プラス)」を発行しているNPO法人コンボ(地域精神保健福祉機構、千葉県市川市)が健康管理についての手記を募集したところ、健康診断の重要性を訴える内容が多く寄せられた。

 「健康診断で腎臓が悪くなっていることが分かり、『精神科の薬が原因では?』と言われた。リチウムを別の薬に変えたが、一度悪くなった腎臓は戻らない」(千葉県の女性)、「軟便が続き、内科の健康診断を受けた。中性脂肪が高くメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)なので、精神科の薬と同時に中性脂肪を減らす薬を飲んでいる」(大阪府の50代男性)など。

 薬の影響のほか、精神状態が安定しないため無気力になったり、食べ過ぎたり、規則正しい生活を送れないなど、生活習慣により糖尿病や高脂血症などの身体合併症を発症するケースも多いとみられる。

 このため、コンボでは「からだの病気から身を守るための7カ条」をまとめ、健康管理の大切さを訴える。

 事務局の丹羽大輔さんは「薬の量が多すぎたり、生活習慣の問題が加わったりすると、身体合併症のリスクが高まる。それを予防するためにも、最低限、血液検査と心電図を定期的に調べた方がいい」と話している。

心電図検査まではしない精神科医は多いと思いますが、血液検査くらいはするんじゃないかな。

していて欲しい。

しかし、精神科で多剤併用療法されている患者が、内科を受診してさらに薬を処方されている状況をみかけると、精神科の薬を減らしたほうが良いんじゃないかと思ったりする。

薬剤師には何もできませんが。

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コメント

  1.  心電図のQTc延長(致死性不整脈に移行する可能性のある心電図所見)の副作用のある薬剤が増えていることをご存知ですか? 発売当時はなかったQTc延長の副作用追記も向精神薬をはじめ抗生剤、消炎鎮痛剤、認知症薬などにみられます。最近、多い突然死は、一部薬剤性ではないかと思っています。薬剤の販売促進と突然死増加と同調している気がしています。

     医療従事者の友人が言っていましたが、心電図のQTc延長はばらつきがあり記録する都度にQTc値は違うそうです。薬剤性と思われるQTc延長症候群の方が、その友人の施設では、10人に1人はいるそうです。多剤併用の方に多いそうです。
     

    あお:2014/4/30

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