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アトピーは治る?
公開. 投稿者:アトピー性皮膚炎/ステロイド外用薬.この記事は約2分57秒で読めます.
1,813 ビュー. カテゴリ:成人型アトピー性皮膚炎
乳児から幼少児期に発症したアトピー性皮膚炎は、その大部分が成人期までに自然消退するといわれているように、多くの場合、アトピー性皮膚炎は成長とともに皮膚が丈夫になれば治る病気である。
したがって、ADの治療の目標の一つは、適切な治療により症状の良好なコントロールを維持するよう心がけ、成人までもちこさないことにあるといえます。
成人のアトピー
従来、アトピー性皮膚炎は、乳幼児期に発症し、成長と共に自然寛解していくものと考えられてきた。
しかし近年、思春期以降も症状が遷延したり、成人になってから発症する「成人型アトピー性皮膚炎」の患者が増加している。
増加の理由は明らかでないが、患者が都市部や先進国に多いことから、心理的ストレスを含めた社会環境の変化が関与していると考えられている。
もっとも、成人型であっても基本的な治療方針は小児の場合と変わらない。
具体的には、生活指導では、食事やアレルゲンや環境アレルゲン(ダニやハウスダストなど)の除去と、皮膚乾燥によるバリアー障害を防ぐためのスキンケアが中心となる。
また薬物療法では、外用保湿剤、ステロイド外用剤(もしくは外用の免疫抑制剤)、抗ヒスタミン剤、抗アレルギー剤などが、患者の病態に合わせて使用される。
脱毛でアトピー改善?
レーザー脱毛をすると、カミソリで毛を剃る際に皮膚を傷つけることが無くなるのでアトピーの症状が治るという話がありました。
アトピーの患者さんでレーザー脱毛なんてしないほうが良いんじゃないかと思っていましたが、違うのですね。
医療レーザー脱毛ではレーザーの刺激によって皮膚の赤みやかさぶたが出来る可能性がまれにあり、アトピーの場合にはその可能性が若干高くはなりますが、基本的にはアトピーが悪化していなければ、脱毛は可能です。
アトピー
・アトピー性皮膚炎とは、湿疹(皮膚の炎症)を伴うもののうち、アレルギー反応と関連があるもの。
・先天性の過敏症の一種。
・アトピーという名前は「場所が不特定」という意味のギリシャ語「アトポス」(atopos – a=不特定、 topos=場所)から由来。
・医学用語としては気管支喘息、鼻炎などのほかのアレルギー疾患にも冠されるが、日本においては慣用的に「アトピー」のみで皮膚炎のことを指すことが多い。
アトピー性皮膚炎は慢性に経過する皮膚の湿疹病変で、悪くなったり良くなったりを繰り返す、かゆみのある湿疹を主病変とする疾患です。
アトピー性皮膚炎の多くは乳児期に発症し、悪化や寛解を繰り返しながら長期間持続しますが、成長とともに軽快傾向を示します。
その症状から患者さんは強い苦痛を覚え、QOLは著しく損なわれます。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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