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肺がん検診は無意味?
公開. 投稿者:喘息/COPD/喫煙.この記事は約3分10秒で読めます.
1,124 ビュー. カテゴリ:肺がんX線検診で死亡率低下せず
年に1度、X線による肺がん検診を受けても、死亡率低下にはつながらないとする大規模調査の結果を、米国立がん研究所などがまとめた。国際的に肺がん検診を実施している国はほとんどないが、日本では国が年に1度の肺がん検診を自治体に勧めている。科学的根拠がはっきりしない検診を続けるべきかどうか、議論となりそうだ。
論文は26日付の米医師会雑誌(JAMA)電子版に発表された。
55~74歳の約15万人を対象に、半数は4年間連続でX線検診を受けた人、半数は何も受けなかった人に無作為に分けて、肺がんによる死亡との関係を13年間、追跡調査した。asahi.com(朝日新聞社):肺がんX線検診で死亡率低下せず 米で15万人調査 – アピタル(医療・健康)
胸部X線検査を受けても肺がんを早期発見することはできないのですね。
肺癌 – Wikipedia
検診は重要であり且つ実施も容易なことから、肺癌予防の2番目の目標として検診の種々の試みがなされている。単純胸部X線撮影と喀痰検査は肺癌の早期発見には効果がなく、癌死を減らす結果につながらない。
肺癌を見つけるのは難しい。
胸部X線検査でわかるのは肺がんだけじゃないし。
【11月1日 AFP】肺がん検診で胸部X線検査を受けた人の4年後の生存率は、一度も受けたことがない人の場合とほとんど変わらないとする調査結果が前月26日、アメリカ呼吸器専門医学会の年次総会で発表された。調査結果は米国医師会雑誌(Journal of the American Medical Association、JAMA)11月2日号に掲載される。
米ミネソタ大(University of Minnesota)のマーチン・オケン(Martin Oken)博士の研究チームは昨年、肺がんの生存率はX線検査よりCTスキャンを受けた場合の方が高いとする研究結果を追跡調査した。
研究の対象となったのは15万人で、約半数が女性。約10%が「喫煙者」で、残り90%は「かつての喫煙者」と「一度も吸ったことがない人」がほぼ半々だった。
13年間にがんが発見された人は「胸部X線検査を受けたグループ」で1696人、「受けなかったグループ」で1620人と、前者の方が多かったが、その後4年以内に死亡した人は前者が1213人、後者が1230人と顕著な違いは見られなかった。
上記の結果は、胸部X線検査を受けた方ががんを発見しやすいものの、生存率にかかわるほど早期に発見されるわけではないことを示唆している。
昨年には、ヘビースモーカーとかつてのヘビースモーカーの肺がん死亡率は、X線検査の場合よりCTスキャンを受けた場合の方が20%低かったとする全米規模の調査結果が報告されている。
胸部X線検査では肺を一方向からしか見ることができないが、CTスキャンでは7~15秒で胸部全体を多方向から見ることができる。胸部X線検査、肺がん生存率向上に寄与せず 米調査 国際ニュース AFPBB News
CTスキャンしたほうがいいよ、ってことか。
毎年やるには費用かかり過ぎるけど。
肺カメラ?
内視鏡と聞くと、胃カメラを思い浮かべる。
上部消化管内視鏡検査のこと。
大腸内視鏡というのもある。
患者さんで、今度肺の内視鏡検査をするという患者さんがいた。
気管支内視鏡検査。
これを実施したという患者さんはあまり聞かない。
胃カメラでも、もがき苦しんだ私にとって、肺にカメラ入れるなんて、想像しただけでも窒息しそうになる。
そういえば以前、喉頭蓋炎で入院したときに気管支の入り口までカメラで見られたけど、それでもかなり苦しかった。
これは「喉頭内視鏡」と呼ばれるものらしい。
肺がん、気管支炎、気管支拡張症、肺線維症などの診断に役に立つそうだ。
この患者は肺癌が疑われているのかな。
画像診断だけでは限界があるので、確定診断を行うために細胞を採取する必要がある。
内視鏡 – Wikipedia
膀胱鏡ってのもやだな。
色んなカメラがあるものですね。
肺カメラの体験談などを読むと、やはり、想像通りの苦しさのようです。
苦しいからといって暴れると、肺に穴が開いて気胸になりそうだし。
やられるほうも苦しいけど、やる医者も難しそう。
気管支内視鏡を受けてきた患者には、ねぎらいの言葉をかけてあげようと心から思う。
おしまい。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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