2018年10月21日更新.3,350記事.5,705,221文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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葛根湯の満量処方って何?

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量が多ければより効くのか

漢方薬の気になること。

量を多くすれば、より効くようになるのか。
漢方薬に限らずですが。

満量処方とは別に、ツムラとクラシエで量が違う、とかあるよね。

ツムラの五苓散の1日量は7.5gで、クラシエの五苓散の1日量は6.0g。
細かに原料の使用量を見てみると、それぞれも違うし。
クラシエの五苓散の原料を全部合わせると16g、ツムラは14.5g。もともとちょっと少ないんだね。

原料の量を比較してもあまり意味が無いのかもね。
そこから有効成分がどれだけ抽出されているかが問題なわけで。

各社で有効成分の抽出、濃縮技術というのには違いがあると思われ。

同じ会社で比較すれば、原料が多い方が効く、ってことになるのかな。

満量処方

最近よく市販の漢方薬で「満量処方」というのを聞きますがどういう意味でしょう。
満量と聞くとなんだか効きそうな気がします。

医療用のツムラの葛根湯の成分は、

本品7.5g中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス3.75gを含有する。
日局カッコン   4.0g
日局タイソウ   3.0g
日局マオウ    3.0g
日局カンゾウ   2.0g
日局ケイヒ    2.0g
日局シャクヤク  2.0g
日局ショウキョウ 2.0g

となっています。

カコナールの満量処方を見てみると、

3包(1包2g)中に次の成分を含有します。
成分 含量
日局 葛根湯エキス(乾燥) 5.56g
[下記の生薬の水製抽出エキス]
日局カッコン 8g
日局マオウ 4g
日局タイソウ 4g
日局ケイヒ 3g
日局シャクヤク 3g
日局カンゾウ 2g
日局ショウキョウ 1g

ありゃ、構成成分の含量が違う。

医療用のクラシエの葛根湯を見てみましょう。

本薬1日量 (7.5g) 中
日局カッコン   8.0g
日局タイソウ   4.0g
日局マオウ    4.0g
日局カンゾウ   2.0g
日局ケイヒ     3.0g
日局シャクヤク  3.0g
日局ショウキョウ 1.0g
上記の混合生薬より抽出した、日局葛根湯エキス5,200mgを含有する。

こっちと満量処方が同じですね。

んでもって、ツムラのOTC葛根湯を見てみると、

本品2包(5.0g)中、下記の割合の混合生薬の乾燥エキス2.8gを含有します。
日局カッコン 2.64g
日局タイソウ 1.98g
日局マオウ 1.98g
日局カンゾウ 1.32g
日局ケイヒ 1.32g
日局シャクヤク 1.32g
日局ショウキョウ 0.66g

ツムラの医療用葛根湯の2/3くらいの量でしょうか。

まあとにかく、満量処方は医療用と同じくらいの量で効き目アップしてます。
イメージどおりで間違いない、ってことです。

エキス量と生薬量

OTC医薬品には「満量処方」、「3/4処方」、「2/3処方」、「1/2処方」などがあります。

製品の「成分・分量」の項目を見るときには「葛根湯エキス○○mg」というエキス量ではなく、そのエキスというのは生薬から有効成分を抽出し、濃縮・乾燥したものであり、メーカーが異なればエキス1gを得るために使用した生薬の量が異なる場合があります。

また、満量処方でない医薬品の多くが「成分・分量」の欄に「3/4処方」、「1/2処方」のような記載をしています。

葛根湯の満量処方はカッコン8g、マオウ4g、タイソウ4g、ケイヒ3g、シャクヤク3g、カンゾウ2g、ショウキョウ1gで、日本薬局方葛根湯25g処方より得たエキスを全量(最大量)配合していることを意味します。

参考書籍:調剤と情報2012.12

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コメント

  1. コメントありがとうございます。

    確かによくわかりません。

    yakuzaic:2015/11/30

  2. 葛根湯満量処方は、カッコン8gを含む全量25gで作られて居るはずなのに、市販の井藤漢方葛根湯は、カッコン4gを含む全量17gで構成されているのに、パッケージに満量処方って書いてあるのは、何故でしょうか?

    匿名:2015/11/27

  3. よくわかりました。

    ありがたいです。

    古都:2013/12/24

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