2018年8月15日更新.3,302記事.5,446,525文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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フェロミアをコーヒーで飲んじゃダメ?

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コーヒーもタンニン含有量が多い?

【くらしナビ】お茶とコーヒーは吸収の妨げ 猛暑乗り切る 上手な鉄分補給+(1-2ページ) – MSN産経ニュース

 レバー、カキ(牡蠣)、カツオ、納豆、小松菜、ヒジキ…。共通するのは、栄養素の1つである鉄分を多く含んでいることだ。特に女性はダイエットによる偏食などが原因で鉄分も不足がちという。猛暑続きで体力アップも図りたい夏。鉄分を補給する方法や、「食中のお茶を控える」といった、意外な注意点について専門家に聞いた。
 まず、鉄分はどんな働きをするのか。
 「主に血液の材料となって、体中に酸素を運ぶ役割を担った栄養素です」と、日本栄養士会の栄養ケア・ステーション管理栄養士、中村玉絵さんは話す。
 鉄分(鉄)には、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類がある。前者は、肉や魚など動物性食品に多く含まれる吸収率の良い鉄分。後者は、野菜や豆類、海藻など植物性食品に多く含まれるが、ヘム鉄に比べて吸収率が格段に低い。
 非ヘム鉄を効率よく取るには、「ビタミンC(野菜、果物)やタンパク質(肉、魚)と一緒に食べると吸収が良くなります。両方の鉄分をバランス良く取ることと、1日3食こまめに取るようにすることが大切です」と、フードコーディネーターで管理栄養士の満留(みつどめ)邦子さん。
不足は貧血のもと
 さて、“鉄分不足”だとどうなる(どう危険性がある)のか、詳しくみてみよう。まず貧血を起こす。この場合、「鉄欠乏性貧血」と呼ぶ。この貧血が巻き起こすのが、めまい、立ちくらみ、頭痛、眠気、胃腸の働きの悪化、嘔吐(おうと)、便秘、下痢、女性の無月経など。
 さらに、こういうことも起こり得る。「鉄が不足して体内の酸素が少なくなると、心臓がそれをカバーしようとします。よりたくさんの血液を送り出そうとして過剰に働き、それが心臓の負担になる。このような状態が続くと、心臓疾患へとつながっていきます」と満留さんは注意を促す。
 とりわけ、貧血になりやすいのは女性と成長期の子ども。女性は、ダイエットによる偏食をしがちで、月経の時の出血や、妊娠、授乳期では鉄分の需要が増えるため、結果として不足しやすくなる。
サプリ上手に利用
 厚生労働省のデータがある。日本の女性、15歳から50代まで、いずれも鉄の摂取量が推奨量を下回っている。これは、「日本人の食事摂取基準」(2010年版)と「平成21年国民健康・栄養調査結果」を基にしたものだ。
 「食事だけで必要な分が取れない場合は、鉄分が強化された飲料や菓子、サプリメントを必要に応じて利用するのも一案だと思います。鉄分不足による貧血だと自覚するのも難しく、健康診断など定期的なチェックもお勧めします」と、中村さん。
 また、満留さんは鉄分を取るさいの注意点について、「食事中のお茶と、食後のコーヒーは避けましょう。両者に含まれるタンニンという成分が、鉄の吸収の邪魔をするからです。時間をずらして飲んでいただければ。さらに、1回の食事で鉄分を吸収できる量は決まっています。食事の際に意識して取ることを心がけてください」と話している。
                   ◇
【用語解説】鉄分不足貧血未満
 鉄分不足による貧血症状が、まだひどくは現れていない段階を言う。一般的な健康診断では、赤血球に含まれ全身に酸素を運ぶ役割を持つ機能鉄=ヘモグロビン鉄の数値で貧血を判定する。「未満」の段階ではまだ貧血判定は出ないが、鉄分が不足していることが多い。鉄分不足は徐々に進行することが多く、自覚しにくいという面もある。

私バカでした。

正直、お茶って、緑茶のことしか頭にありませんで。

鉄欠乏性貧血のアドバイス|社団法人 宮城県薬剤師会
各種飲料のタンニン含有量
品名 含有量(㎎/dL)
コーヒー 110
インスタントコーヒー 52
うすい緑茶 18
濃い緑茶 100
紅茶 37
煎茶 31
ウーロン茶 32
麦茶、はと麦茶、あまちゃづる茶はタンニン含有量 0

コーヒーもダメですね。

食後にお茶やコーヒーを飲む人は多いですが、止めた方が良いですね。

水を飲め。

フェロミアとコーヒー

質疑応答 2010年9月

Q:フェロミア™を服用する前後にコーヒー等のタンニン含有飲料を飲んでも良いか?

A:タンニンの鉄吸収への影響は否定されないが,鉄剤の鉄含有量は鉄必要量に比べかなり多く,潜在的に鉄欠乏状態にある患者では,鉄吸収能が亢進していることなどから,同時摂取しても臨床効果への影響は問題にならないと判断されている。ただし,あまり濃いものは避けた方が良い。

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コメント

  1. はじめまして、サイト興味深く読ませて頂いてます
    armaniさんのコメントをたまたま拝見したので便乗して気まぐれにコメントさせて頂きます
    私の勤務先でもフェロミアを採用する際メーカーさんにシナールとの併用は意味がないと伺い、常勤の先生にはその旨伝えたのですが
    派遣でこられる先生の処方では併用が見受けられ、再びメーカーに確認しなおしたりしましたがキッパリ併用する必要はないと言ってくれました
    疑義すべきか悩んでいましたが、食事からの鉄分吸収に役立つからいいかもしれないと都合のいい言い訳を見つけて特に突っ込まず出してます
    改めて拝見してやっぱり意味のない処方は一声かけるべきかな…と考えさせられました
    そしてどこかににもらった患者さん向け資料には鉄が足りていない人は鉄を良く吸収するからお茶でも大丈夫ですという説明とともに、それより鉄とタンニンによる歯の着色が心配だからお茶で服用したら歯を磨こうとありました。
    気になって歯医者さんに尋ねてみたら、そんな話初めて聞いたとビックリされました。
    鉄とお茶を長いこと口に含んでたら起こりうるかもしれないけど、そんなことする人なかなかいないですよね…何にせよ食後の歯磨きは大切という結論にだけたどり着きました

    tuna:2018/2/6

  2. はじめまして。
    2011年の記事に2018年現在コメントしてもと思ったのですが、もしかしたら新人薬剤師や学生さんもこのブログを見て参考にすることがあるのではないかと思い、ちょっとコメを残してみます。

    ※薬剤師、医学、薬学生向け

    フェロミアとお茶等に含まれるタンニンとのキレート形成についてですが、鉄の含有量が多いので多少キレートを形成しても吸収に問題はない、と言われているのをよく拝見します。医療用の医薬品情報センターでもあまり詳しくない方の場合そう話して片づけてしまう場合がありますが、

    実際にはちょっと違っていて、そもそもフェロミアはクエン酸第一鉄という非イオン型のキレート鉄として製剤化しており、服用してもFe2+はほぼ遊離せず、タンニンと混ぜてもキレートは形成されないのです。

    非イオン型のキレート鉄であるためフェロミアは胃の中で2価から3価へ酸化もされず、シナール等と併用する意味が無く(いまだにフェロミア+シナールという処方を出してしまう医師はおりますが)、

    吸収も、鉄は通常、十二指腸粘膜のチトクロームにより3価から2価に還元され、十二指腸粘膜上皮細胞内において2価鉄イオンのトランスポーターによって吸収されるところを、フェロミアは鉄がイオンとしてほとんど遊離しないため、分子型のまま粘膜から吸収されると考えられています(正確には吸収過程がはっきりしていません)

    添付文書は鉄の一般論としてタンニンとのキレート形成について載せてあるようです、それから添付文書の改定はいろいろ大変なため、あえて消していないそうです。

    ちなみにクエン酸第二鉄のリオナ錠ですが、こちらも結合している鉄の多くをイオン化させるのが難しかったようのですが、製薬過程でいろいろと工夫がしてあり見事鉄の多くを遊離させています、遊離しなかったらリン酸鉄をしてリンを吸着できないですからね、、

    リオナは上記の通りFe3+が十二指腸粘膜において還元され、トランスポーターで吸収されるため、やはり投与している患者さんの採血データを見ていると、血清フェリチンの値が結構上がりますね、エポジンやミルセラの量を減らせることもあり、たまに一石二鳥ですね。

    話がずれてしまった、、

    というわけで、たまたま見つけた記事に、フェロミアの気になったことを書いてみました。
    学生さんでも薬剤師さんでも、誰か見る人いるかな、、、

    薬は奥が深いですね。

    armani:2018/2/5

  3. おっしゃるとおり、鉄剤をお茶で飲んでも、問題は無いとされています。
    鉄剤に含まれる鉄の含有量が多いので、タンニンによって吸収が阻害されても、大きな影響がないと。
    ただ、普通の食事に含まれる鉄分の吸収をお茶が阻害してしまうのかどうか、という点については私もよくわからないので、調べ中です。

    yakuzai:2011/7/27

  4. 調べていただき、ありがとうございます。
    私は貧血によくなりますが、緑茶で薬を服用していました
    普通に貧血は改善したので、すごく吸収を阻害するものではないと思うのですが…
    食事の時に出されるお茶で服用している人って多いと思います

    ラムネ:2011/7/25

  5. コメントありがとうございます。
    こちらこそみなさんのコメントにより勉強させていただいている次第でございます。
    「体内で消化された鉄とは結合しない」
    っていうのはよくわかりませんが、
    「緑茶はビタミンCが多いので鉄分の吸収も助ける」
    というのは、なるほどですね。
    日本微量栄養素学会
    http://www.jtnrs.com/sym27/27_060.pdf
    また何か見つけたら報告します。

    yakuzai:2011/7/24

  6. はじめまして
    いつも勉強させていただいております。
    紅茶やコーヒー、緑茶に多く含まれている渋み成分のタンニンは、鉄と結合すると、吸収を悪くすると言われていますが、最近の研究では、体内で消化された鉄とは結合しない、あるいは緑茶はビタミンCが多いので鉄分の吸収も助けるという説もあるようです。
    どちらが本当なのかしら??
    上記の情報(研究結果)等あれば教えていただきたいです

    ラムネ:2011/7/23

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職業:管理薬剤師
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