更新日:2017年11月9日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

注射後すぐに針を抜いちゃダメ?


スポンサーリンク

注入後のカウントと逆血防止

注射部位にインスリン液を注入後5~10秒(インスリン注入器により異なる)おいてから、針を注入部から抜くことになっている。

これは、注入ボタンを完全に押し切っても、まだインスリン液が針の中を流れているため、インスリン液が完全に流れ出る時間を考慮してのこと。
注入ボタンを押してすぐ針を抜いてしまうと、針先からインスリン液がまだ出ていることがあり、その場合、注射しようとしたインスリン液全量が注入されなかったことになる。

全量を注入するために、5~10秒待ってから針を注入部から抜くようにする。
また、5~10秒カウントしている間は、注入ボタンを押したままにしておく必要がある。

これは、血液や皮下組織がインスリンカートリッジ内に逆流(逆血)するのを防ぐためである。
5~10秒カウントすることに意識が集中し、注入ボタンから指を離してしまう患者がいる。

針を抜くまでは注入ボタンを押しているように。

注射内に血液が逆流する?

現在、インスリンカートリッジは1本当たり300単位のインスリン製剤が含有されているため、患者さんはこのインスリンカートリッジ内のインスリンを数回に分けて使用することになる。

そこで、試用期間にインスリンカートリッジ内へ異物が混入しないよう配慮することも重要となる。

注射後、カウントしてから抜針するが、それまでの間、注入ボタンは押したままにしなければならない。

抜針前に注入ボタンから指を外してしまうと、わずかにインスリンカートリッジ内が陰圧になり、インスリンカートリッジ内に血液が逆流(逆血)することがある。

また、このような理由から1本のインスリン注入器を他人にしようしてはならない。

注射液はすぐには出ない?

極細の注射針を使用しているため、注入時の圧力が高くなっています。

インスリンは一度には出にくくなっているので、インスリン流出時間を確保しなければなりません。

時計で10秒数える?

メーカーの説明書に記載されている時間(5~10秒)以上のカウント時間を確保することが重要です。

しかし、数を数えても正確にその時間に達していないことは多くみられます。

時々、時計の秒針を見ながらカウント時間を意識してもらうことが大切です。

長めにカウント時間を確保するために「10秒以上カウント」と声かけすることも効果的です。

10秒は長い?

自己注射では、注入ボタンを完全に押し込んだらインスリンの流出時間を確保するために5~10秒以上カウントしなければならない。

これは極細の注射針を使用しているために必要不可欠な手技となる。

しかし、多くの場合、患者さんが数えている時間は目標のカウント時間より短い傾向にある。

カウント時間が短いと、抜針した針先から数滴のインスリンが滴下する。

滴下量3~5滴はインスリン1単位量に相当する。

すなわち、十分にカウント時間を確保しないとインスリン注入量が不正確になることにつながる。

インスリン注射に血液が逆流

注入時に針がまだあるうちにピストン押下をやめると、自己血を注入器内に吸引してインスリンを汚染してしまうことがあり、これが不良品として持ち込まれることもあります。

インスリン注入後の待ち時間は6秒?

インスリン注射注入後には、すぐに針を抜かず、5秒から10秒くらい待ってから針を抜くように説明する。

と、おおまかに説明していましたが、トレシーバの使い方を読んでいたら、「6秒」という具体的な数字が。

トレシーバ®注フレックスタッチ®正しい使い方 – ノボ ノルディスク ファーマ株式会社

ランタス注 ソロスター、アピドラ注 ソロスターの使い方について|サノフィの糖尿病情報
ランタス、アピドラは10秒。

ノボラピッド®注フレックスペン®の使い方 | 糖尿病や血糖値の情報サイト【糖尿病サイト】
レベミル®注フレックスペン®の使い方 | 糖尿病や血糖値の情報サイト【糖尿病サイト】
ノボラピッド、レベミルは6秒。

ミリオペン®の使い方 | Diabetes.co.jp
ヒューマログは5秒だった。

ただ単にメーカーによる設定の違いなだけで、デバイスの性能とかは関係なさそう。

参考書籍:調剤と情報2009.11

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサーリンク