更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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糖尿病で虫歯になる?


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糖尿病と虫歯

糖尿病になると、虫歯や歯周病になりやすくなる。
甘いものばっかり食べているから、というわけではなく。
高血糖状態が続くと、血液の流れが悪くなる。
血液の流れが悪くなると、細菌に対する抵抗力や組織の修復能力が低下し、歯周病になりやすくなります。糖尿病の人はそうでない人に比べて、歯周病になる危険性が2.32倍高いという統計が、アメリカで報告されています。
糖尿病になると、唾液が減り、口の中が乾燥する。
口の中に細菌が繁殖しやすい環境が整います。
糖尿病と診断されたら、歯科にもかかったほうがいい。
眼科にも。
とか、矢継ぎ早に言われるとめんどくさがる人も多いので注意。

糖尿病で歯周病が悪化

・口腔が乾燥し唾液の働きが悪くなり、歯肉に炎症が起こりやすくなる。
・血糖値が高いと歯肉溝浸出液中の糖分も高くなり、歯周ポケット内の歯周病原細菌が繁殖しやすくなる。
・高血糖が続くと白血球機能が低下し、歯周病原細菌に対する抵抗力が低下する。
・コラーゲン線維や血管基底膜の代謝が低下し、歯周組織の修復力が低下する。
・過剰なブドウ糖が蛋白質と結びついて作られる糖化最終産物(AGE)が、Ⅰ型コラーゲンやラミニンなどの歯周組織で重要な基質分子の機能的な性質を変化させる。

歯周病で糖尿病が悪化

最近では歯周病の罹患が糖尿病の血糖コントロールに影響を及ぼすということも示されている。
その理由としては、歯周病患者ではCRP(C反応性蛋白)、IL-6(インターロイキン-6)、TNF-α(腫瘍壊死因子α)のような炎症性メディエーターが有意に上昇するためインスリン抵抗性が増強し、血糖コントロールが難しいためと考えられている。
臨床的にも糖尿病の血糖コントロールの改善により歯周組織の炎症が軽減されることを示唆する報告や、2型糖尿病では適切な歯周治療によりHbA1cの値が改善される可能性が高いとする報告があり、糖尿病と歯周病は双方向の関係にあると考えられている。

歯周病と糖尿病

糖尿病が歯周病の発症・進行のリスクファクターであることは、古くから知られていましたが、近年、歯周病の治療を行うと糖尿病の指標であるHbA1cが低下することが報告され、歯周病が糖尿病のリスクファクターである可能性が示唆されています。
その機序については、歯周病に罹患した歯周組織で産生される炎症性サイトカインであるTNF-αが肝臓における糖代謝に影響を与え、インスリン抵抗性を亢進させるためと、考えられています。

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