2018年10月15日更新.3,348記事.5,690,241文字.

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フェブリクは副作用が少ない?

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フェブリクと核酸代謝

尿酸は、プリン体からキサンチンオキシダーゼ(XO)により、ヒポキサンチン、キサンチンを経て産生される。

フェブリクは、アロプリノールと同じく、このXOを阻害する尿素産生抑制薬である。

アロプリノールはプリン体に構造が類似しているため、ピリミジン代謝酵素などXO以外の核酸代謝酵素を阻害する。

アロプリノールに特徴的な肝障害や血管炎、皮膚炎などの副作用の発生は、同薬が核酸代謝全般に影響を及ぼすことと関連しているとされる。

一方、フェブキソスタットはプリンとは構造上の類似性が低く、XO以外の核酸代謝酵素を阻害することはないため、上記のような副作用は生じないと考えられている。

参考書籍:日経DI2011.8

フェブリクの最大用量

フェブリクの添付文書上の用法用量は、

「通常、成人にはフェブキソスタットとして1日10mgより開始し、1日1回経口投与する。その後は血中尿酸値を確認しながら必要に応じて徐々に増量する。維持量は通常1日1回40mgで、患者の状態に応じて適宜増減するが、最大投与量は1日1回60mgとする。」

となっている。

最大でも60mg。

インタビューフォームを見ていたら、海外での使用量は、

欧州「80 mg又は120 mgを1日1回経口投与する。投与2~4週後に血清尿酸値が6 mg/dL(357 μmol/L)以上の場合には120 mg、1日1回経口投与を考慮する。」
アメリカ「40 mg又は80 mgを1日1回投与する。40 mg、1日1回で2週間投与しても血清尿酸値が6 mg/dL未満に達しない場合は、80 mg、1日1回投与が推奨される。」
カナダ「80 mgを1日1回投与する。」
韓国「40 mg又は80 mgを1日1回投与する。」

と、日本よりかなり高い用量設定。

ヨーロッパやアメリカは人種差かとも思ったけど、韓国でも同じレベルの用量設定になっているので解せない。

勉強会で聞いてみたら、痛風発作に対する考え方の違いのようで、日本では使用上の注意にも「尿酸降下薬による治療初期には、血中尿酸値の急激な低下により痛風関節炎(痛風発作)が誘発されることがあるので、本剤の投与は10mg1日1回から開始し、投与開始から2週間以降に20mg1日1回、投与開始から6週間以降に40mg1日1回投与とするなど、徐々に増量すること」と書かれているように、痛風発作をなるべく起こさないように治療するのに対して、海外では、発作が起こるのは効いてる証拠、みたいな考えがあるらしい。

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