更新日:2017年1月21日.全記事数:3,169件.

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チラーヂンSは空腹時に飲んだほうが効く?


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チラーヂンは食前服用?

チラーヂンSの用法は、「1日1回経口投与する」とだけで、食前食後の指示は無い。

しかし、食事の影響を受けやすい。

飲食物の影響については、食事がレボチロキシンの生物学的利用率を約20%低下させることや、小麦、大豆、青汁などの繊維質がレボチロキシンの吸収・効果発現を遅延させることが知られている。

これは、食事中に含まれる金属とのキレート形成や食物繊維によるレボチロキシンの吸着などに起因すると考えられる。

このような飲食物の影響を避けるため、甲状腺ホルモン製剤は朝食前30~60分に投与することが推奨されている(朝食30分前の服用で効果が無効な場合、朝食60分前にすると効果が得られることがある)。

参考書籍:薬の相互作用としくみ

チラーヂンSと食事

チラーヂンSの投与量は、甲状腺ホルモンの分泌を促す甲状腺刺激ホルモン(TSH)の値を目安に決定します。

朝食後の服用では、TSH値が安定しない患者が少なくありません。

これは、食事に含まれている食物繊維がチラーヂンSの消化管からの吸収を妨げていることが原因の一つではないかと考えられています。

こうした患者に対しては、チラーヂンSを空腹時に服用させることが望ましいです。

海外では朝食1時間前の服用を指示する医師もいます。

しかし、この用法は実生活に取り入れるのは難しいので、就寝前の服用が推奨されます。

甲状腺ホルモン製剤の用法

甲状腺ホルモン製剤は、朝に服用するよう処方されることが多い。

これは、人間の生体リズムにおいて、甲状腺ホルモン量が午後よりも午前中に生理的範囲内で少し高くなることを考慮した処方である。

チラーヂンSは、内服してから2〜4時間後に最高血中濃度に達する。

従って、朝の空腹時に服用することで、血中濃度を安定化させる効果が期待できるわけである。

ところが、2007年にオランダで行われた臨床試験で、同じ量の甲状腺ホルモン製剤を朝食前(空腹時)より就寝前に飲む方が、甲状腺ホルモン(遊離トリヨードチロニン[FT3]、遊離チロキシン[FT4])値が有意に上昇することが明らかになった。

また、甲状腺の機能を反映する甲状腺刺激ホルモン(TSH)値も有意に改善した。

参考書籍:日経DI2011.8

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コメント

  1. 中枢甲状腺機能低下はすぐになおりますか

    イモトチカコ:2017/9/8

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