更新日:2016年12月21日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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緑内障と診断されたらもう手遅れ?


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緑内障は治らない?

緑内障は治りません。
一度損傷を受けた視神経は、治療をしても元には戻りません。
眼圧を下げて、緑内障の進行を抑えることはできますが、失ってしまった視野はもう元には戻りません。

緑内障は基本的に一生管理が必要な疾患です。
治療により眼圧をコントロールすることで、進行を抑えることができる疾患ともいえます。

そのため緑内障治療薬は基本的に継続して使用します。
緑内障治療薬を使用して眼圧が低下しても薬によって安定しているので、中止すれば眼圧が再上昇することが考えられます。
手術などにより眼圧が低下しても、その効果が維持されなくなれば再び治療が必要となります。

緑内障は自覚症状の無いまま進行していきます。
そのため、自覚症状が出たときにはかなり進行しています。

緑内障と診断された時には、既に3人に2人は視野が欠けているという。

視野が欠けているという感覚は、普通に眼が見えている人にとってはわかりにくい。
基本的に、人間は視界に入ったものを全て見ているわけではないので、視野が狭まったとしても、脳がそれを補って見せてくれます。

そのため、軽い視野欠損は自覚できない。
高齢になったら眼科検診を受けたほうがいい。

緑内障の原因と治療

緑内障性視神経症の治療は障害が発生してから治療する方法(たとえば再生や移植)がありません。
ですので、原因治療か神経保護治療によってアポトーシス発生を抑制する予防治療しかありません。

原因は多因子により、眼圧、循環、免疫、遺伝子、活性物質があります。
特に重要なのが眼圧です。

話は前後しますが、アポトーシスは加齢でも起こります。
もともと神経線維は約120万本あるとされますが、年間6000本は減少しています。

年をとるとともに神経は細くなるのです。
眼圧はここの変化を大きく加速します。

年間2万本減少すると、60歳で失明することになるのです。
逆に言うと、その加速を年間1万本に抑えると100歳を越えるまで失明することがありません。

ですので、加速因子を取り除くことがまさに予防治療の要点になります。
さまざまな疫学調査の結果から、高眼圧症、正常眼圧緑内障、初期から後期の緑内障いずれに対しても一定の割合、あるいは一定のレベル以下に眼圧を下降させることが視機能の維持に有効な治療法であることが分かっています。

緑内障ガイドライン第2版(2006年)の第1章に緑内障は「視神経と視野に特徴的変化を有し、通常、眼圧を十分に下降させることによる視神経障害を改善もしくは抑制しうる眼の機能的構造的異常を特徴とする疾患である」と表記されています。

しかし、十分にと言う言葉は実は値が決まっていません。
そこで、標準的治療戦略に出てくるのが目標眼圧の設定となります。

想定される目標眼圧は、過去の文献から初期は18mmHg以下に中期は15mmHg以下に、後期は12mmHg以下を基本設定として初期背景要素を考慮して設定されます。

目標にあった治療選択を行い経過を観察、目標眼圧が達成されればそのまま続行し、十分かどうかは治療マーカーで確認します。
これが健常眼圧(生理的な眼圧)という考え方で、マーカーで進行がなければ健常となります。

もし進行したり目標に達しなかった場合は目標眼圧を設定し直したり、治療を変更します。
まずは安全な緑内障薬物治療法を選択します。
眼圧下降は唯一確実な治療法で房水流出促進または房水酸性抑制を起こすことで眼圧を下降し一定の成果をあげています。

一方、神経保護治療は視神経乳頭の血流循環を改善する薬剤と網膜神経節細胞死を抑制する薬剤が知られますが、評価は一定していません。
薬物治療が反応しにくい場合は手術が選択されます。

閉塞隅角緑内障は治る

しかし、緑内障には開放隅角緑内障と閉塞隅角緑内障の2種類あり、閉塞隅角緑内障のほうは手術で治る患者も多いとのこと。
しかも、白内障の手術で治るらしい。ビックリ。
厚みのある水晶体をペラペラの眼内レンズに入れ替えることによって、水の出口が大きく広がるという話。

緑内障に白内障の手術が有効?

緑内障の中でも閉塞隅角緑内障は、水晶体の厚みが厚くて大きいために、眼の中の房水が排出されにくいというのが原因の一つらしい。

治療法としてレーザーで虹彩に穴をあける方法がありますが、白内障手術をして、薄い眼内レンズと変えることで眼圧が下がることも多いらしいです。

開放隅角緑内障においても、理由はわかっていませんが、白内障手術をすることで眼圧が下がるケースもあるらしい。

緑内障発作が起きたら失明する?

緑内障発作が起きたら、24時間以内に処置しなくては失明するとのこと。
症状は人によって違いますが、目が痛くなってきて、かすんできて、頭が痛くなってきて、気持ち悪くなって、というパターンが多い。
なので、眼科以外の診療科に行ってしまうことも考えられる。

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