更新日:2016年12月21日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ハルナール服用中の白内障手術はダメ?


スポンサーリンク

虹彩緊張低下症とは?

ハルナール服用中の患者が白内障手術時にIFIS(虹彩緊張低下症)になりやすいことが問題視されているらしい。

IFIS(虹彩緊張低下症)とは、白内障手術時にみられる虹彩の異変で、虹彩がフニャフニャで、術中の水流で虹彩がうねったりして、手術が難しくなる。

α1遮断薬のなかでハルナールが虹彩上に発現しているα1A受容体に選択性が高いことが、ハルナールによるIFIS発症の多い理由ではないかと推測されています。

ハルナール以外のα1遮断薬の服用者でもIFISの発生リスクが高まることが確認され、現在では、α1A受容体への選択性が高い遮断剤すべてで注意喚起が行われている。

添付文書にIFISに対する注意が記載されている薬剤
排尿障害治療薬:ハルナールD、フリバス、ユリーフ、ミニプレス、エブランチル
高血圧治療薬:カルデナリン、デタントール
緑内障治療薬:デタントール点眼液
抗精神病薬:リスパダール、インヴェガ

リスパダールのα1遮断作用、ってのが、ピンと来なかった。

IFISの発症率は、海外では約2%、わが国では約1%と報告されている。

ただし、術前におけるα1遮断剤の休薬の必要性や推奨される投与量、投与期間は明らかになっていない。
休薬は必要ないとする報告もある。

参考書籍:日経DI2010.12

白内障手術時にα1遮断薬は中止?

α1遮断薬服用中の患者が白内障手術時にIFIS(虹彩緊張低下症)になりやすいことが判明しています。

IFISというのは簡単に言うと手術中に虹彩(眼の中の絞りの役割をしているところ)が白内障手術中にふにゃふにゃになって、手術がやりにくくなるというものらしい。

術前のα1遮断薬の休薬の要否については、明確な結論が出ていません。

休薬してもIFISの発生率や重症度には差が無かったとの報告があるため、休薬をせずに術中対策を十分に行うことで対応する眼科医が多いようです。

α1遮断薬の服用者に白内障手術を行う際には、IFISの発生に備え、還流液の液量や硝子体の吸引圧を下げたり、手術補助用の粘弾剤としてヒアルロン酸ナトリウム(ヒーロンV)を十分に用いるなどの対策を講じる必要があります。

スポンサーリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

スポンサーリンク