2019年3月21日更新.3,396記事.5,979,523文字.

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喘息とCOPDの違いは?

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喘息とCOPDの違い

慢性閉塞性肺疾患(COPD)は従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称である。

このCOPDと気管支喘息は、いずれも慢性の炎症性呼吸器疾患で、閉塞性換気障害により呼吸困難症状が見られる。

ただし、喘息では主としてアレルギー反応により気道炎症が惹起されるのに対し、COPDはたばこの煙を主とする有害物質を長期にわたって吸入することで、炎症が引き起こされると考えられている。

疫学的には、喘息は小児から高齢者まで全年齢層で発症するが、COPDは40歳以上の中高年層に多いという特徴がある。

臨床的には、喘息は可逆性のある気道狭窄で、発作性の咳や呼吸苦を呈し、日内変動(夜から早朝にかけて発作が起こりやすい)や季節変動がある。

一方、COPDは喘息に比べて可逆性に乏しいため、発作性に症状が出ることは少なく、労作時に息切れなどの症状が強く出る。

病理組織学的には、喘息はCD4陽性T細胞から放出されるTh2系サイトカインにより局所に誘導される好酸球や肥満細胞による気道炎症であるのに対し、COPDにはCD8陽性T細胞やマクロファージ、好中球が関与しているとされる。

薬物治療

そのため、両疾患の薬物治療に使用される薬剤は異なっている。

好酸球性の炎症疾患である喘息の管理は吸入ステロイドが中心で、これにロイコトリエン受容体拮抗薬、気管支拡張薬、抗アレルギー薬などを組み合わせる。

一方のCOPDの管理には気管支拡張薬が用いられる。

気管支拡張薬には抗コリン薬、β2刺激薬、メチルキサンチンの3種類があるが、2009年に発表された日本呼吸器学会の「COPD(慢性閉塞性肺疾患)診断と治療のためのガイドライン第3版」では、安定期のCOPDに対する第一選択薬として、長時間作用型抗コリン薬(LAMA)または長時間作用型β2刺激薬(LABA)が推奨されている。

これに、労作時の呼吸困難など必要時に応じて短時間作用型の気管支拡張薬(SAMA、SABA)を使用する。

前立腺肥大症や緑内障を併存していて抗コリン薬を使えない患者には、SABAやLABAが用いられることが多い。

以上のように、COPDと喘息は全く異なる疾患であり、薬物治療も異なると考えられてきた。

しかし喘息が重症化して気道のリモデリングなどにより気流閉塞の可逆性が失われた症例、喘息とCOPDで好中球に加えて好酸球も関与している症例など、典型例と異なり両疾患の鑑別が難しい症例も少なくない。

実際、両疾患の適応を持つ薬剤もある。

参考書籍:日経DI2012.12

気管支喘息と肺気腫

気管支喘息と肺気腫の違いは、喘息が気管支の炎症という気管支だけの病変であるのに対して、肺気腫は細気管支や肺胞の破壊を伴う肺実質に病変の主座をおく疾患であるということです。

木に例えていうと、喘息は幹や枝の部位の病気、肺気腫は葉っぱのつけ根か、葉の病気ということになります。

肺気腫の症状としては咳、痰、息切れ、呼吸困難、喘鳴などは喘息と全く同じようなことがあります。喘息は発作性で、よくなったり、悪くなったり(よい時は健常人と変わらない)、治療によく反応します肺気腫は寒さや、冬場で悪化し、呼吸困難が慢性的で大きな改善がありません。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

慢性閉塞性肺疾患(COPD:chronic obstructive pulmonary disease)とは、従来、慢性気管支炎や肺気腫と呼ばれてきた病気の総称です。
タバコ煙を主とする有害物質を長期に吸入曝露することで生じた肺の炎症性疾患です。
呼吸機能検査で正常に復すことのない気流閉塞を示し、通常は進行性です。
臨床的には労作時の呼吸困難 (息切れ) や慢性の咳、痰などを特徴としますが、これらの症状に乏しい場合もあります。

慢性気管支炎(末梢気道病変)と肺気腫(気腫性病変)のうち、気流閉塞を伴うものをCOPDといいます。
COPDの気流閉塞は、末梢気道病変と気腫性病変が様々な割合で複合的に作用して起こるため、その病型として気腫性病変が優位な気腫型COPD、末梢気道病変が優位な非気腫型COPDがあります。

長期にわたる有害な粉塵やガスの吸入暴露(ほとんどは喫煙暴露)によって肺に異常な炎症が惹起され、肺胞構造の破壊による気腫病変と、気管支、とくに細気管支の壁肥厚および粘液過剰産生による気道病変を併せもつ疾患で、40歳以上の喫煙歴を有する高齢者に多くみられる。

気管支拡張薬および吸入ステロイド(ICS)を含む治療においても完全には正常化しない不可逆性の気流閉塞(閉塞性換気障害)を特徴とする。

気流閉塞は年単位で徐々に進行し、労作性呼吸困難をきたし、日常生活動作が厳しく制限される。
また、病期の進行とともに低酸素血症をきたし呼吸不全に至る。
炎症は肺だけに留まらず、全身性にも影響を及ぼし、栄養障害、骨格筋の機能障害、心血管病、骨粗鬆症など多くの併存症を引き起こす。

喫煙者の約20%弱に生じ、有病率は40歳以上の日本人の8.6%、約540万人が罹患しているが、そのうち4%しか診断および治療を受けていない。

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CHADS2スコアの項目に該当しないのは?

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薬剤師

昨今、DOAC(経口抗凝固薬)の処方が増えつつある。DOAC処方の有無を判定するCHADS2スコアの項目に該当しないのは、どれか。下記から1つ選べ。
A. 心不全
B. 高血圧症
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