2016年8月30日火曜更新.3,267記事.5,316,431文字.

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ホルモン療法の効かない乳がん?

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乳がんの薬物療法の種類は、ホルモン両方、化学療法(抗癌剤)と、またトラスツズマブ(ハーセプチン)に代表されるような分子標的治療薬があります。

乳がんの原因は女性ホルモン?

乳がんの細胞には女性ホルモン(エストロゲン)に反応して増殖する「ホルモン感受性乳がん」があり、全体の6~7割を占めています。

このようなホルモン感受性乳がんに対しては、エストロゲンの作用を抑制することで乳がんの増殖を抑制する内分泌療法(ホルモン療法)が期待できます。

ホルモン受容体(エストロゲン受容体:ER、プロゲステロン受容体:PgR)がともに陰性の方には、原則的にホルモン療法はおこないません。

閉経前と閉経後の女性では、エストロゲンを産生する部位(産生源)が異なります。

閉経前の女性では卵巣がエストロゲンの産生源として重要ですが、閉経後の女性では、卵巣に代わって副腎皮質から分泌される男性ホルモンが原料となって、脂肪などにある「アロマターゼ」と呼ばれる酵素の働きによって女性ホルモンがわずかに産生されます。

閉経後の女性では女性ホルモンのレベルは閉経前に比べ1/100程度に減少します。

トリプルネガティブ乳がんに効く薬?

乳癌の約15%はホルモン受容体(ER・PgR)・HER2受容体共に陰性で「トリプルネガティブ乳癌」と呼ばれる。
トリプルネガティブ乳癌はその細胞を標的とする薬剤が無く予後が比較的悪いことが特徴であったが、近年DNA修復酵素であるPARP-1を阻害する薬剤が開発され、トリプルネガティブ乳癌に対する効果が期待されている。

トラスツズマブ

ヒト上皮増殖因子受容体2型(HER2)に対するモノクローナル抗体であり、HER2過剰発現が確認された転移性乳癌に適応があり、また術後補助療法でも再発を半減すると報告されている。

可逆性の心毒性があり、アントラサイクリン系薬との同時併用は禁忌とされる。

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