更新日:2017年1月27日.全記事数:3,169件.

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統合失調症患者はタバコを吸っちゃダメ?


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ニコチンと神経伝達物質

タバコのニコチンは脳内を刺激してドパミン、ノルアドレナリン、アセチルコリン、セロトニンなどの神経伝達物質を遊離させて覚醒度の向上、不安の軽減、認知機能を改善させる効果があります。

一方、コーヒーの中のカフェインにも、脳内のドパミンの働きを強めて中枢神経を興奮させて眠気を軽減させる効果があります。

つまり両嗜好品ともに統合失調症患者にとって頭をすっきりさせるものであり、気持ちを鎮めるものとして捉えることができます。

しかしニコチン、カフェインは抗精神病薬の代謝を促進して血中濃度を低下させてしまいます。

実際、タバコにおいては喫煙者と非喫煙者を比較、検討した研究がああり、喫煙者のほうが抗精神病薬の投与量が多いにもかかわらずパーキンソニズムは少なかったという報告があります。

つまりニコチン、カフェインの摂取が抗精神病薬の増量につながると考えられます。

以上のことは薬物動態的相互作用から検討したものですが、薬力学的相互作用からみてもニコチン、カフェインの摂取は催眠鎮静作用をもつ抗精神病薬の効果を弱めます。

特に就寝前の摂取は睡眠に影響するため量や時間に注意を払わなければ期待したい効果が得られなくなる可能性があります。

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