更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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甲状腺の病気は見つけにくい?


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甲状腺の病気

甲状腺の病気は見つかりにくいと言われます。

自覚症状が更年期障害など他の病気と見分けがつきにくいからです。

ただ血液検査をすればすぐにわかります。

疑わしいと感じたら医師に血液検査をお願いしましょう。

うちの奥さんも自分から申し出て発見されました。医者はただの風邪だと、風邪薬を処方してましたけど。

甲状腺の検査

甲状腺ホルモンには、トリヨードサイロニン(T3)とサイロキシン(T4)という二種類があります。

基準値は
T3:0.75~1.80ng/ml、遊離T3:2.50~5.50pg/ml
T4:4.50~12.5μg/dl、遊離T4:0.85~1.80ng/dl

甲状腺ホルモンの大部分は、血清蛋白と結合していますが、実際に直接、体に働く甲状腺ホルモンは、血清蛋白と結合していない遊離T4と遊離T3です。

測定法によって基準値は異なるようです。

甲状腺ホルモンの数値が高ければ甲状腺機能亢進症(バセドウ病)、数値が低ければ甲状腺機能低下症(橋本病)です。

ホルモンの数値は1日のうちでも変動するので、甲状腺ホルモンの数値だけでは確定診断できません。

甲状腺刺激ホルモン(TSH)は脳下垂体から分泌されるホルモンで、甲状腺ホルモン(T3,T4)の生産を調整する働きをしています。

TSH(甲状腺刺激ホルモン)の基準値は0.24~3.70μIU/ml

甲状腺刺激ホルモンが少ない状態なら、甲状腺を刺激する必要がないということ=甲状腺機能亢進症、逆に甲状腺刺激ホルモンが多い状態なら甲状腺機能低下症です。

これ以外に自己抗体検査もします。

自己抗体とは、言葉通り自分に対する抗体で、自分自身を攻撃し排除しようとします。

甲状腺の自己抗体には3種類あります。

抗サイログロブリン抗体(TgAb)
甲状腺濾胞細胞内に貯蔵されている糖蛋白(サイログロブリン)に対する自己抗体。
慢性甲状腺炎(橋本病)で高頻度に陽性となるが、バセドウ病でも陽性となることがあります。

TSH受容体抗体(TRAb、TBII)
TSHレセプター抗体は、TSH受容体に対する自己抗体で、バセドウ病では90%以上が陽性となります。この抗体の結合により、TSH受容体が刺激され甲状腺ホルモンが増加します。ラジオレセプターアッセイ法で測定したものをTBII、バイオアッセイ法で測定した刺激抗体をTSAbと言います。

抗甲状腺ペルオキシターゼ抗体=抗マイクロゾーム抗体(MCHA)
慢性甲状腺炎(橋本病)、バセドウ病で陽性となります。

高齢者のバセドウ病はわかりにくい?

バセドウ病の症状は、動悸と甲状腺の腫脹、眼球突出が三大症状ですが、ほかにも頻脈や体動時の息切れなどの循環器症状や、不眠やいらいら感などの精神神経症状、食欲の増加を伴う体重減少や発汗過多、口渇・多飲などの代謝亢進症状、手のひらが温かく湿った状態になったり毛髪が柔らかくなり脱毛しやすいといった皮膚症状など、症状は多岐にわたります。

高齢者では三大症状が目立ちにくく、バセドウ病の診断が付きにくい場合があります。

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