更新日:2016年12月23日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ペニシリンアレルギー患者の溶連菌に何使う?


溶連菌感染症の治療は、基本的にペニシリン系抗菌薬が第一選択であるが、セフェム系抗菌薬も有効である。
「小児呼吸器感染症診療ガイドライン2011」では、ペニシリン系抗菌薬の10日間投与またはセフェム系抗菌薬の5日間投与が推奨されている。
これまでのところ、溶連菌に対するペニシリン系やセフェム系抗菌薬の薬剤耐性菌は問題になっていないという。

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セフェムかペニシリン

セフェム系薬剤短期療法(5日間または7日間)とペニシリン系薬剤(10日間)の治療効果は、現在のところ同等であると考えられる。
セフェム系薬剤は広い抗菌スペクトラムを有するため、溶連菌以外が関与する感染症に対する切り札にされることが多い。
ペニシリン系薬剤に耐性株の報告がない現状では、抗菌薬適正使用の面からも溶連菌感染症の第1選択薬はペニシリン系薬剤が望ましく、再発例やコンプライアンスの悪い症例に対する選択肢のひとつとしてセフェム系薬剤短期療法を考慮すべきと考えられる。

A群溶血性連鎖球菌による咽頭・扁桃炎の抗菌薬療法

1.推奨される抗菌薬療法
基本的には、ペニシリン系抗菌薬が第1選択である。
海外では、アモキシシリン50mg/kg/日、分1、10日間が有用との報告がある。
アモキシシリン100mg/kg/日、分2、5日間の試みもある。
セフェム系薬による治療は、除菌効果に優れるとの報告もあるが、異論もある。
アモキシシリン・クラブラン酸96.4mg/kg/日、分2、3日間の試みもある。
・バイシリンG 5万単位/kg/日、分3~4、10日間
・アモキシシリン 30~50mg/kg/日、分2~3、10日間
・セフジニル 9~18mg/kg/日、分2~3、5日間
・セフジトレン ピボキシル 9mg/kg/日、分3、5日間
・セフカペン ピボキシル 9mg/kg/日、分3、5日間
・セフテラム ピボキシル 9~18mg/kg/日、分3、5日間
2.ペニシリンアレルギーがある場合の処方例
わが国においては、マクロライド耐性菌の分離頻度が高く、注意を要する。
・エリスロマイシン 40mg/kg/日、分2~4、10日間
・クラリスロマイシン 10~15mg/kg/日、分2~3、10日間
・アジスロマイシン 10mg/kg/日、分1、3日間

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