更新日:2015年10月22日.全記事数:3,117件.

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ピルと抗菌薬の併用で避妊失敗?


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低用量ピルと抗菌剤

低用量ピルの成分である卵胞ホルモン、エチニルエストラジオールは、肝臓で抱合を受けた後、主に胆汁から腸管に排泄されますが、その後腸管内の腸内細菌により加水分解を受け、再び非抱合体となって、再吸収されるという腸肝循環を繰り返します。

抗菌薬によって腸内細菌叢が抑制されると、エチニルエストラジオールの加水分解がスムーズに行われず、再吸収が減少する可能性があります。

低用量ピルは、安全性を考慮して、効果が得られるぎりぎりの量で用量が設定されているため、わずかな吸収の低下によっても効果が減少し、避妊の失敗につながる可能性があります。

低用量ピルを服用している場合には、抗菌薬開始からしばらくの間は、他の避妊方法を併用するよう勧めるなどの対応が必要と考えられます。

質疑応答 2009年1月

Q: ピル(経口避妊薬)を服用中だが,抗生物質との飲み合わせは大丈夫か?

A:抗生物質により腸内細菌叢が変化して,細菌叢によるエストロゲン抱合体の加水分解が阻害され,結果として腸肝循環による腸管からの再吸収が低下し,血中エストロゲン濃度が低下してピルの作用が減弱する可能性が示唆されている。抗生物質を併用中および中止後1週間は他の避妊方法との併用が勧められる。添付文書にはペニシリン系およびテトラサイクリン系抗生物質との併用注意の記載があるが,広域スペクトラム抗生物質には同様の注意が必要である。

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