更新日:2015年10月22日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ビクトーザでやせる?


インクレチンのうちGIPは脂肪を蓄積する作用がある。
インクレチンのうちGLP-1は食欲抑制作用があり痩せる。
DPP4阻害薬ではGLP-1濃度は食欲低下作用をもたらすまでは上がらない。

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肥満とインクレチンの関係は?

インクレチンのうち、GIPは脂肪蓄積をもたらすことが示されていますが、同時にGLP-1は食物の胃からの排泄を遅延させ、満腹中枢を介した食欲低下などにより、体重減少に寄与することが示されています。

両者が拮抗して作用することや血中GLP-1濃度との関連から、DPP-4阻害薬は体重の増減に対しては中立的な薬剤であると考えられています。

GIP受容体やGLP-1受容体は膵β細胞以外にも発現しています。

GIP受容体は脂肪細胞に発現しており、GIPが脂肪細胞を刺激すると、脂肪細胞へ栄養素を蓄積します。

GLP-1を高濃度で投与すると食欲を抑制します。

そのため、GIPの刺激が強くなると体重増加につながり、GLP-1の刺激が強くなると体重減少を促すという、まったく異なる方向に向います。

インクレチンの膵外作

インクレチンは、膵臓に対する作用(膵作用)だけでなく、膵臓以外の臓器や組織に対する作用(膵外作用)も有している。
インクレチンの膵作用および膵外作用を要約すると、膵作用として、GIPおよびGLP-1のいずれもインスリン分泌を促進させるとともに、膵β細胞数を増加させる。
膵外作用として、GLP-1は食欲抑制によって体重を減少させ、GIPは脂肪蓄積によって体重を増加させる。

DPP4阻害薬では痩せない?

DPP4阻害薬の働きでは血中GLP-1濃度は血糖低下作用までしか働かず、体重減少作用は持たない。

GLP-1受容体作動薬は、高濃度の作用で体重・食欲も抑える。
DPP-4阻害薬は生理的GLP-1濃度を2倍程度上昇させるが、このレベルでは体重・食欲低下作用はほとんどないと言われている。

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