更新日:2015年10月22日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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貼るワクチン?飲むワクチン?塗るワクチン?


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貼るワクチン

asahi.com(朝日新聞社):パッチはるだけでインフルワクチン接種 米研究チーム – アピタル(医療・健康)

 微小な針が多数ついたパッチを皮膚にはるだけで接種できるインフルエンザワクチンを、米ジョージア工科大などの研究チームが開発し、動物実験で効果を確認した。針は皮膚に刺さると溶け、ワクチンと共に吸収される。実用化すれば、自分でも接種でき、輸送や保存も簡便になり、接種費用が抑えられる。米医学誌ネイチャー・メディシン(電子版)で発表した。
 開発したパッチは、生体に吸収されやすい物質でできた高さ0.7ミリの針が100本ついている。針の中に、液体ワクチンを凍結乾燥させた粉末が入っている。
 人の皮膚に似た豚の皮膚を使った実験で、親指でパッチを皮膚に押しつけただけで表皮に刺さり、数分以内に溶け、ワクチンと針が皮膚に吸収されることを確認した。深く刺さらないため、研究チームは「痛くはないはずだ」としている。
 このワクチンを接種したマウス6匹にインフルウイルスを感染させたところ、すべて生き残り、体重も5%以下しか減らなかった。通常のワクチンを注射したマウスも同様だったが、接種しないマウスは6日以内にすべて死んだ。
 研究チームは「通常のワクチンと同等の効果がある。製造費用も同程度だが、接種に医師や看護師が必要なく、注射針の処理もいらず、費用は安くなる」とみている。

「痛くはないはずだ」ってどういうこと?

使ってみてはいないのか。

どのくらいの時間貼っておかなければならないのでしょうか。

数分で針が溶けるのなら、数分で良いってこと?

しかし、貼るワクチンなら薬局で渡して接種させることも可能で良いですね。

日本でも経鼻ワクチン実用化?

経鼻ワクチン、人で臨床研究へ インフルエンザで感染研 – 47NEWS(よんななニュース)

 鼻の粘膜にシュッとスプレーする「経鼻ワクチン」と呼ばれる新しいタイプのインフルエンザワクチンを、国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センターの長谷川秀樹室長らのチームが開発、健康な人に投与して効果を確かめる臨床研究を近く開始する。埼玉県和光市で23日開かれたシンポジウムで明らかにした。

 経鼻ワクチンは、従来の注射のワクチンとは違って痛みがないので子どもに投与しやすい上、従来よりも幅広い型のインフルエンザウイルスに効果があると期待される。

 現在のワクチンは皮下に注射して血液中に抗体をつくるが、ウイルスの感染は防げない。経鼻ワクチンは、従来のワクチンではできない「IgA」と呼ばれる抗体を全身の粘膜につくり、感染そのものを防御できるのが特徴だ。

 長谷川室長らは、これまでマウスやサルでの実験で感染防御効果を確認したほか、ワクチンに使ったウイルスと違う型のウイルスにも効果があったとしている。

大人になってもやっぱり注射は嫌なもんです。

鼻からワクチンのほうが楽。

経口ワクチンとか経鼻ワクチンが増えれば、薬局で薬剤師による予防接種というのも現実味を帯びてくるかと思います。

塗るワクチン

注射より効く「塗るワクチン」用素材を開発 科学 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 インフルエンザウイルスのように鼻やのどの粘膜から感染する病原体を防ぐため、粘膜の免疫力を高める「塗るワクチン」として利用できる素材を、東京大や大阪府立大などの研究チームが開発した。
 科学誌「ネイチャー・マテリアルズ」に21日掲載された。
 ワクチンを注射すると、抗体が血液中にできるが、インフルエンザウイルスは血管から離れた粘膜表面で増殖するため、効果が弱い。粘膜で働く抗体を作るには、粘膜の表面にウイルスや細菌の断片を長期間、付着させる必要があるが、鼻水などですぐに流されてしまうのが課題だった。
 東大の清野宏教授らは粘膜がマイナスの電気を帯びていることに着目し、グルコースなどから、プラスの電気を帯びたゼリー状の物質を合成。この物質に毒性をなくしたボツリヌス菌や破傷風菌の破片を混ぜてマウスの鼻の中に塗ると、粘膜に10時間以上残り、粘膜と血液中の両方に、菌を退治する抗体ができた。
 東大のワクチンは、これまで米国などで開発された「塗るワクチン」に比べ、ウイルス感染や副作用のおそれが少ないのが特徴という。

鼻の粘膜に直接塗るのでしょうか。

注射より苦しそうな気もしますが。

経鼻ワクチン

予防接種といえば注射ですが、アメリカではインフルエンザワクチンで鼻からスプレーするタイプのものも使われています。

日本ではまだ認可されていません。

経鼻ワクチンには生ワクチンが使われているので、注射で使う不活化ワクチンよりも有効性は高いと思っていましたが、成人では経鼻ワクチンより不活化ワクチンが有効とのこと。

それでも、鼻からスプレーするだけの予防接種は簡単で良さそうです。

飲むワクチン?

小さい子には注射するより、飲んで効くワクチンがあったら、そっちのほうがいいですね。

ポリオ

ポリオのワクチンは生ワクチンで、日本では経口接種していますが、海外では不活化ワクチンを注射している国が多いです。

インフル万能ワクチン

asahi.com(朝日新聞社):インフル万能ワクチン開発に期待 新型患者から抗体発見 – アピタル(医療・健康)

 米国のシカゴ大とエモリー大などの研究チームが、2009年に流行した新型の豚インフルエンザにかかったが回復した患者が広い範囲のインフルを予防できる抗体を持っていることを突き止めた。ウイルスの変異によらず効く「万能ワクチン」の開発につながる可能性がある発見で、10日発行の米専門誌ジャーナル・オブ・エクスペリメンタル・メディスンに発表した。
 チームは、新型インフルのワクチンを開発するため、21~45歳の患者9人の血液から抗体の遺伝子を特定。その遺伝子から86種類の抗体を作り、ハツカネズミに各種のインフルのウイルスを与えて反応を確かめた。
 その結果、5種類の抗体では、過去10年ほどの間に流行したすべてのH1N1型ウイルスに対して予防効果があった。また、「スペイン風邪」を起こした型や、毒性が強いH5N1型(鳥インフル)にも効果があった。
 インフルのウイルスの型は、表面に突き出る棒のようなたんぱく質の形状で決まるが、今回見つかった抗体は、変異しやすい先端部ではなく、あまり変化しない「軸」の部分に反応しやすく、広範囲のウイルスに効くらしい。
 チームのパトリック・ウィルソン博士は取材に「すべてのウイルスに反応するわけではないが、万能ワクチンができそうだ」と答えた。
 季節性インフルに感染すると、体内に抗体ができるが、別の型が流行すると予防効果は期待できず、次の流行期に広がる型を予想して製造されるワクチンを接種する必要がある。「万能ワクチン」ができれば、抗体の効き目が残っている間は新たな接種の必要がなくなって副反応のリスクが減るほか、製造コストの低減などが期待される。
     ◇
 田代真人・国立感染症研究所インフルエンザウイルス研究センター長の話 軸に作用する抗体があることは以前から分かっていた。万能ワクチンを作るという方向性を支える一つの要素にはなるが、実現には、形状が複雑な最近の季節性インフルに効くか、ワクチン自体がアレルギー反応を起こさないかなど、課題が多く時間がかかるだろう。

なるほどねえ。先端部じゃなくて軸のタンパク質に作用するワクチン。

強毒性の新型インフルエンザにも効くようならかなり有益ですね。

ワクチンを毎年作る必要も無くなるのかな。

飲んで効くインフルエンザワクチン?

ビフィズス菌でワクチン インフル予防など免疫効果 – 47NEWS(よんななニュース)

神戸大医学部感染症センターの白川利朗准教授らの研究グループと医薬品会社「森下仁丹」(大阪市)が3日までに、ビフィズス菌を使い免疫効果を高め、インフルエンザ予防などに役立つ経口ワクチンの開発手法を確立した。
研究に参加した石川県立大生物資源工学研究所の片山高嶺准教授は「実用化には10年以上かかるが、ビフィズス菌を使ったワクチンはほかに例がないのでは」と話している。

アメリカでは、鼻に噴霧するインフルエンザワクチンとかありますが。

飲んで効くワクチンは、鼻に使うより簡単そう。

とりあえず鼻噴霧タイプでもいいから、日本で使えるようになってほしい。

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コメント

  1. 返信ありがとうございます(^O^)/
    そうですね~やっぱり経済的な問題ですかね?
    普及すれば面白そうですね!

    レッドタイガー:2012/8/10

  2. コメントありがとうございます。

    どこまで進んでいるのでしょうか。
    わかりません。

    ネックになるとしたらやっぱりコストでしょうか。

    安価に製造できるようになれば、普及しそうですけど。

    yakuzaic:2012/8/9

  3. 初めまして(^O^)/

    貼るワクチンの実用化ってどこまで進んでいるのでしょうか?

    もし進んでなかったら何がネックなんでしょうね。

    レッドタイガー:2012/8/7

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