更新日:2015年11月2日.全記事数:3,169件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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RSウイルスは大人にはうつらない?


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RSウイルス

最近RSウイルスという名前をよく耳にします。
小児の風邪の原因ウイルスですが、乳幼児だと細気管支炎などで重篤な症状になることもあります。

最近よく耳にしますが、最近増えてきたということではありません。
昔からありました。

2005年に迅速診断キットが発売されたため、診断が容易になったことも原因のひとつでしょう。

細気管支炎の原因

細気管支炎の50%以上はRSウイルスにより起こります。

水分補給

脱水気味になると、喀痰(かくたん)が粘って吐き出すのが困難になるので、水分の補給に努めます。

2歳まで

毎年、冬季に流行し、乳児の半数以上が1歳までに、ほぼ100%が2歳までに感染し、その後も一生、再感染を繰り返します。

大人が感染しても鼻風邪程度なので、危険性は少ない。

RSウイルスの迅速診断キットは使えない?

RSウイルス感染症の検査に係る診療報酬上の取扱いについて

平成23年10月17日より、RSウイルスの検査が1歳未満の乳児にも拡大されたようで。

これで、迅速診断もしやすくなるかな。

RSウイルス迅速診断

RSウイルス感染症は冬に流行する感染症で、主に乳幼児に感染し、肺炎・気管支炎・細気管支炎などの症状を呈します。

RSウイルスは、インフルエンザと同じように迅速診断できる検査キットがあるので、これを使えば簡単に検査できます。

しかし、現場ではあまり使わないことが多いようです。

理由は、まず保険適応になっていないから。

全額自己負担で、1回の検査で数千円かかってしまいます。

そして次に、検査でRSウイルスが原因とわかっても、インフルエンザのように特効薬があるわけでもないので、治療方針は変わらないということ。

結局、対症療法しかありません。

RSウイルスの予防接種

アメリカの統計によれば、冬季のRSウイルス感染の死亡者数は、インフルエンザの4分の1とされています。
ただ、1歳までの乳児では、その比率は逆転し、RSウイルスによる死亡の方が多いとのこと。
その多くは肺炎による呼吸不全です。怖いですね、RSウイルス。

早産の赤ちゃんや肺疾患、心臓疾患の子供はRSウイルス感染のリスクが高いので、予防接種が行われることがあります。

この予防接種は「ワクチン」ではなく、「抗体」です。
ワクチンは毒性を弱めた病原体で、抗体はその病原体をやっつける物質です。
ワクチンを打てば免疫ができますが、抗体を打っても免疫はできないため、何回も打たなければなりません。
インフルエンザも流行する寒い冬に毎月予防接種するために病院に行くのは風邪をもらうリスクもあるし、面倒です。
しかも筋肉注射なので痛い。
普通の健康な乳幼児には必要ない予防接種かと。

RSウイルス感染したら入院が必要か?

RSウイルスに感染していると入院を勧められることが多いようだ。

しかし、乳児の入院となると、親が付きっきりで看病する必要があり、入院というのはかなりハードな負担となる。

病態によっては入院が必要なのだろうが、検査キットで陽性と出たからといって入院が必要なのかどうかという疑問はある。

「どうしても仕事が休めない」などの理由で入院を断ってきたという強者の保護者もいるが、医師から「入院の必要がある」と言われ、「RSウイルス感染症」という普通の風邪ではない、よくわからない病名を伝えられたら、入院を断れる親は少数だろう。

RSウイルス その1 まちの小児科うら話

RSウイルス感染の診断は、鼻汁のウイルス抗原を検出することで行うのが一般的です。
この簡易キットは数年前から一般小児科でも行われるようになりました。
それ以前は余程のことがない限り検査することは無かったので、
     “カゼですね”     と言われていました。
  
今でもカゼに違いはないのですが、RSウイルス感染症という診断名がつき、
そのウイルスの名前が全面に出てきたことによって、
カゼとは別の怖いウイルスといったイメージが出来てしまっているママもなかにはいます。

「インフルエンザは風邪ではない」と同じように、「RSウイルスは風邪ではない」というイメージになっています。

数年前から使われるようになった検査キット。
「平成23年10月17日から1歳未満の外来患者さんにもRSウイルス検査が保険で認められるようになった」

早産だったり、未熟児だったり、生後3か月未満、喘息もち、病態などから総合的に判断して入院を勧めているのであろうと思いますが、「入院すべき」なのかどうかという判断は短い診察時間で行うよりも、夜間の状態など四六時中みている母親のほうが適格にわかるんじゃないかと思ったりもする。
でも医者から言われたら断れないなあ。

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