更新日:2015年10月22日.全記事数:3,118件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

適宜増減の範囲はどのくらい?


スポンサードリンク

適宜増減の範囲は?

一般的にどこまで増減すればいいかという具体的な数値等は決まっていませんが、一般の臨床で行われている範囲ではほぼ通常用量の2倍程度までということらしいです。

適宜増減とは?

個別指導で、添付文書上の用法と違うものは疑義照会せよ、と指摘されることが多い。

とりあえず指摘されやすそうな用法の一覧を作る。

医薬品名添付文書上の用法
アクトス1日1回朝食前又は朝食後に経口投与する。
アシノン1日2回(朝食後,就寝前)経口投与する。1日1回(就寝前)経口投与することもできる。
アダラートCR1日2回まで増量できる.
アマリール1日1~2回朝または朝夕、食前または食後に経口投与する。
アムロジン/ノルバスク1日1回経口投与する。
アルタット1日2回(朝食後,就寝前又は夕食後)経口投与する.1日1回(就寝前)経口投与することもできる.
アルロイドG空腹時に経口投与する。
アレロック朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
エクセラーゼ1日3回食後直ちに経口投与する。
エパデール毎食直後に経口投与する。
エビリファイ1回又は2回に分けて経口投与する。
オルメテック1日1回経口投与する。
ガスター1日2回(朝食後、夕食後または就寝前)経口投与する。1日1回(就寝前)経口投与することもできる。
ガストローム1日2回(朝食後、就寝前)経口投与する。
ガスモチン食前または食後に経口投与する.
ガナトン食前に経口投与する。
カルデナリン1日1回経口投与する。
カルブロック1日1回朝食後経口投与する。
漢方薬食前又は食間に経口投与する。
グリコラン/メデット1日2~3回食後に分割経口投与する。
グルコバイ食直前に経口投与する.
グルファスト1日3回毎食直前に経口投与する。
ザジテン1日2回、朝食後及び就寝前に経口投与する。
ザンタック1日2回(朝食後、就寝前)経口投与する。1日1回(就寝前)経口投与することもできる。
ジェイゾロフト1日1回経口投与する。
ジプレキサ1日1回経口投与により開始する。
ジルテック1日1回、就寝前に経口投与する。
シングレア/キプレス1日1回就寝前に経口投与する。
スターシス/ファスティック1日3回毎食直前に経口投与する。
セルテクト朝及び就寝前の1日2回経口投与する。
センノシド/プルゼニド就寝前に経口投与する。
タケプロン1日1回経口投与する。
タナトリル1日1回経口投与する。
タベジール/テルギンG朝晩2回に分けて経口投与する。
ディオバン1日1回経口投与する。
テオドール1日2回,朝及び就寝前に経口投与する.1日1回就寝前に経口投与することもできる.
デパケンR1日1~2回に分けて経口投与する。
ナウゼリン1日3回食前に経口投与する。
ニューロタン1日1回経口投与する。
パキシル1日1回夕食後
パリエット1日1回経口投与する。1日2回投与は重度の粘膜傷害を有する場合に限る。
プリンペラン食前に経口投与する。
プロマック1日2回朝食後及び就寝前に経口投与する。
ベイスン1日3回毎食直前に経口投与する。
ベラチン/ホクナリン1日2回経口投与する.
メトグルコ1日2~3回に分割して食直前又は食後に経口投与する。
メプチン1日1回就寝前ないしは1日2回、朝及び就寝前に経口投与する。
モーラステープ1日1回患部に貼付する。
ユニフィル1日1回夕食後に経口投与する。
ラシックス1日1回40~80mgを連日又は隔日経口投与する。
リリカいずれも1日2回に分けて経口投与する。
ルボックス/デプロメール1日2回に分割して経口投与する.
ロキソニンテープ1日1回、患部に貼付する。

「適宜増減」と用法に記載されているものは適宜増減してよいわけだから、1日2回が1日1回になったり、1日3回になったりしても構わないんじゃないか?と食いついてみたりします。
各都道府県で審査員や財政面の違いがあるのでルールが違うとは思いますが、厚労省的には「適宜増減は用量だけで用法の変更は認められない」という見解だと思います。

ただ、1日3回という用法の薬を1日2回や1回に減量した場合、保険請求上は安くなっているわけで、あえて指摘しないだけ、という気がします。

適宜増減はどこまで

用法・用量で薬剤師の頭を悩ませるのが「年齢、症状により適宜増減」という記述です。
どこまで増量してよいのか、減量の下限はどこまでか。

どんなとき処方医に疑義照会すべきか。
かつて増量の上限は「およそ2倍」という神話がありました。

局方には「極量」という値もありました。
これらは今ではあまり根拠のない数値と理解されています。

局方からも「極量」が消えて久しくなります。
増量の上限も下限も薬によって違います。

比較的新しい薬であれば、目安として使えるのはやはり臨床試験のデータです。
第Ⅱ相や第Ⅲ相試験での投与量の範囲が適宜増減の指標になりうるからです。

改善率が低い投与量は減量の下限と考えられますし、急性の副作用が発現しなかった高用量は増量の上限と考えることができます。

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

ランダム記事

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

お気に入りリンク

添付文書(PMDA)
Mindsガイドラインライブラリ
健康食品の安全性・有効性情報
管理薬剤師.com
DIオンライン