更新日:2017年1月5日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

テオフィリンが乗物酔いに効くのはなぜ?


スポンサードリンク

酔い止めにテオフィリン?

市販の酔い止め薬にテオフィリンなどのキサンチン系薬剤が配合されていることがあります。

脳では、平衡感覚を司る内耳や眼からの視覚情報を基に姿勢を制御しています。
自動車などの揺れにより内耳のリンパ液等が振動した状態になると、視覚情報と内耳からの情報に矛盾が生じ、自律神経中枢が混乱します。
その結果、自律神経がコントロールしている胃腸などが刺激を受け、胃酸分泌、唾液分泌、平滑筋痙攣等が怒ります。

さらに自律神経中枢と接している嘔吐中枢も刺激を受け、吐き気を催します。
中枢神経に作用するキサンチン系薬剤を事前に服用した場合、中枢神経の興奮が高まる為、混乱のもとになる異常感覚入力が抑制され、乗物酔いが予防されるといいます。

車に乗る前にお茶とかコーヒーなどのカフェイン含有飲料を飲んでも良いのかも知れないが、吐くと困るのでやめよう。

喘息患児は酔い止めに注意?

乗り物酔い止め薬(鎮暈薬)には、テオフィリンやカフェインが配合されているものがあるので、成分の重複などに注意します。

これらは、中枢神経刺激作用により乗り物酔いを予防したり、眠気などの副作用を軽減する目的で配合されています。
喘息で薬物治療中の子供が酔い止め薬を使う場合、注意する。

酔い止めにはテオフィリン以外にも様々な成分が含まれており、喘息患児が注意すべき成分が含まれている。
抗コリン作用をもつ成分(スコポラミン)により、気管支分泌量減少、粘着性増大が起こり、喀痰など分泌物の排出が困難となる恐れがある。服用する場合は十分な水分補給をするよう勧める。

また、年齢によって服用できない成分もあるので、年齢を確認し薬剤を選択する。
・プロメタジン:15歳未満の小児に投与禁忌
・アミノ安息香酸エチル:6歳未満の乳幼児に投与禁忌

車の酔い止めに含まれる成分は?

抗ヒスタミン成分:嘔吐中枢抑制作用により、乗物酔いによる吐き気、嘔吐、めまいなどの症状を予防、緩和します。
・塩酸ジフェニドール
・塩酸メクリジン
・サリチル酸ジフェンヒドラミン
・ジメンヒドリナート
・マレイン酸クロルフェニラミン

副交感神経抑制成分:間隔の混乱を軽減させることにより、乗物酔いによる不快な症状を予防します。
・臭化水素酸スコポラミン
・ロートエキス

中枢神経興奮成分:中枢興奮作用があり、感覚混乱のもとになる異常な感覚入力を抑えて乗物酔いを予防します。
・ジプロフィリン
・テオフィリン
・無水カフェイン

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

ランダム記事

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

お気に入りリンク

添付文書(PMDA)
Mindsガイドラインライブラリ
健康食品の安全性・有効性情報
管理薬剤師.com
DIオンライン