更新日:2016年12月23日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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イレッサとPPIは併用しちゃダメ?


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イレッサと胃内pH

添付文書には、イレッサの服用方法に食前、食後の規制は無いが、「制酸薬を用いて約6~7時間にわたり胃内pHを5以上で維持したところ、本剤のAUCが約50%減少した」との記載があり、特に高齢者においては無酸症の症例が多いことから、食後投与が推奨されている。

イレッサの用法・用量に関連する使用上の注意には、
「日本人高齢者において無酸症が多いことが報告されているので、食後投与が望ましい。」
重要な基本的注意に、
「無酸症など著しい低胃酸状態が持続する状態では、本剤の血中濃度が低下し作用が減弱するおそれがある。」
とある。

イレッサは、低胃酸状態が持続すると吸収が低下し作用が減弱することが示唆されており、プロトンポンプ阻害薬やH2受容体拮抗薬は併用注意となっている。

プロトンポンプ阻害剤
 オメプラゾール等
H2-受容体拮抗剤
 ラニチジン塩酸塩等

臨床症状・措置方法 著しい低胃酸状態が持続することにより、本剤の血中濃度が低下するおそれがある。制酸剤を用いて約6~7時間にわたり胃内pHを5以上で維持したところ、本剤のAUCが約50%減少した。
機序・危険因子 本剤の溶解性がpHに依存することから、胃内pHが持続的に上昇した条件下において、本剤の吸収が低下し、作用が減弱するおそれがある。

しかし、肺がん患者では非ステロイド性消炎鎮痛薬やステロイドのほか、PPIやH2受容体拮抗薬もしばしば併用される。
イレッサの薬効を十分に得るためには、これらの薬剤との併用は避けることが望ましい。

そのため、PPIなどの服用はイレッサ服用後としたり、持続的胃酸分泌を避けるためPPIからH2受容体拮抗薬へ変更することなどについて医師と協議する。
ただ、PPIなどとの併用によって明らかにイレッサの効果が低下することを示したエビデンスはなく、併用の是非についてはコンセンサスは得られていない。

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コメント

  1. コメントありがとうございます。

    イレッサの副作用もあるということなので、ガスターの併用が副作用軽減目的である可能性も考えられます。
    禁忌というわけではないですが、比較的影響の大きい相互作用ですので、飲んだり飲まなかったりということで治療に影響が出る可能性もあるので、医師の考えを確認するためにも疑義照会が必要でしょう。

    yakuzaic:2016/2/13

  2. こんにちは、私は、肺腺癌胸膜播種が再発で見つかりイレッサを服用しています。副作用の関係で隔日で処方され、ガスターD20ミリグラムも処方されています。いまは自分の判断でガスターは飲んでいませんが、この場合薬剤師さんとしては、どう対処されるのでしょうか。

    安部信夫:2016/2/6

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