更新日:2017年1月27日.全記事数:3,117件.

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クラビットはレスピラトリーキノロン?


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高用量のクラビット

トスフロキサシン(オゼックス)やスパルフロキサシン(スパラ)、ガチフロキサシン(ガチフロ:販売中止)、モキシフロキサシン(アベロックス)などのことをレスピラトリーキノロンという。

レスピラトリーキノロンは呼吸器感染症の主要起炎菌である肺炎球菌に対する有効性が十分にあり、薬剤の肺組織への移行性が高いキノロンのことです。

肺炎球菌に対するMIC(最小発育阻止濃度)が0.5mg/L以下の抗菌活性を有する第Ⅱ世代以降の薬剤がレスピラトリーキノロンに該当すると考えられるという。

肺炎球菌に対する最小発育阻止濃度( M I C )

シプロフロキサシン(シプロキサン) 3.13
レボフロキサシン(クラビット) 1.56
ガチフロキサシン(ガチフロ) 0.12
モキシフロキサシン(アベロックス) 0.12
ジェミフロキサシン 0.03

クラビットの肺炎球菌に対するMICは決して良いとはいえない。

でも、高用量のクラビットに限ってはレスピラトリーキノロンに位置付けられている。

レスピラトリーキノロン

2002年以降に発売されたガチフロキサシン(ガチフロ:販売中止)、プルリフロキサシン(スオード)などの薬剤は、第3世代キノロンといわれ、グラム陽性菌に対する抗菌力がさらに増強され、特に市中肺炎の主要な原因菌である肺炎球菌に対して高い抗菌力を有するようになっています。

このような肺炎球菌に対する高い抗菌力を有し、喀痰、肺への移行性の良好な薬剤は、呼吸器感染症の有力な治療薬となり、レスピラトリーキノロンとも呼ばれています。

レスピラトリーキノロンの定義として、日本呼吸器学会「呼吸器感染症に関するガイドライン」成人市中肺炎診療ガイドライン(2005年)では、①ペニシリン耐性株、マクロライド耐性株を含む肺炎球菌に強い抗菌活性を示す、②非定型病原菌を含め、広く呼吸器病原菌をカバーする、③肺炎に対し高い臨床的有用性が確認されている、④βラクタム系薬やマクロライド系薬と比較して、同等以上の呼吸器感染菌をカバーし、転帰にも優れている、などがあげられている。

市販薬剤としては、ジェニナック、アベロックス、クラビット、スパラ、オゼックスがある。

スオードやシプロキサンは肺炎の起炎菌として重要な非定型菌マイコプラズマ、クラミジアには適応がない。

そのため、レスピラトリーキノロンに属さない。

呼吸器感染症での有効性が高いものをレスピラトリーキノロンといいます。

抗菌剤が使われるケースは肺炎予防のため、というケースが多いので、これらのレスピラトリーキノロンの処方量が多いです。

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