更新日:2017年6月12日.全記事数:3,169件.

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ベネシッドとユリノームの違いは?


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ベネシッドとユリノームの違いは?

高尿酸血症に使われる薬には、尿酸排泄促進薬、尿酸生成阻害薬、尿アルカリ化薬などがあります。

ベネシッドもユリノームも尿酸排泄促進薬ですが、その違いは何でしょうか?

 この2剤はいずれも尿酸排泄促進薬で、開発はプロベネシドのほうが早く、ベンズブロマロンが後に開発されました。作用機序はどちらも、尿細管における尿酸の再吸収を阻害して、尿酸の尿中への排泄を促し、血清尿酸値を下げるというものです。
 ただし、プロベネシドとベンズブロマロンでは、阻害する再吸収の部位が異なります。血中の尿酸は、腎の糸球体で100%濾過されたのち、尿細管で再吸収を受け、再び尿細管に分泌されたあと、もう一度再吸収されるという過程を経て、尿として排泄されていきますが、プロベネシドはこの2回の再吸収のうち、はじめの分泌前再吸収を主として阻害します。これに対し、ベンズブロマロンは分泌後再吸収を主に阻害するのです。
 そのため、尿酸低下作用はベンズブロマロンのほうが強くなります。作用の持続時間もベンズブロマロンのほうが長く、したがって尿酸排泄促進薬としては一般的には、ベンズブロマロンが頻用されています。
 薬剤相互作用の点でも、ベンズブロマロンが有用です。プロベネシドはもともと、ペニシリンの血中濃度を高めることを目的に開発されたという経緯があり、さまざまな薬剤と相互作用を示します。痛風や高尿酸血症は長期にわたる疾患で、薬剤をいろいろ併用することも多いですから、相互作用の多さは気になるところです。
 ベンズブロマロンは、ワルファリンとの相互作用がよく知られていますが、それほど多くはなく、比較的使いやすい薬剤です。
 以上の点から、われわれは尿酸排泄促進薬としては、ベンズブロマロンを第一とし、ベンズブロマロンで問題がある場合にプロベネシドを使うことにしています。zyloric.jp 高尿酸血症・痛風診療のPit-fall 治療 Q15.ベンズブロマロンとプロベネシドはどう違うのでしょうか。

ベネシッドは尿細管排泄抑制作用をもつが、ユリノームに尿細管排泄抑制作用はなく、再吸収阻害作用のみ。

そういえばベネシッドの処方を見たことがありません。

尿酸排泄促進薬の特徴は?

尿管からの尿酸再吸収抑制により尿中への尿酸排泄を増加させる。

尿酸の尿細管からの再吸収を抑制して尿酸の尿中排泄を促進します。

一般に尿酸排泄低下型高尿酸血症にはベンズブロマロンを、尿酸産生過剰型にはアロプリノールを用いる。

尿アルカリ化薬を併用する。

尿酸排泄促進薬を使用する場合には、尿アルカリ化薬(重曹、ウラリットU、ウラリット錠)により尿pHを6.0~7.0に維持して尿路結石を予防する。

頻度は少ないが、ベンズブロマロンによる劇症肝炎が報告されたので、投与開始後6ヶ月は定期的に肝機能検査を実施する。

ユリノームの特徴

最も作用が強い。

ベネシッドの特徴

尿酸排泄促進薬。
尿細管における尿酸の再吸収を抑制して尿中排泄を促進。

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