更新日:2017年1月2日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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小児が薬を誤飲したら?


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薬の誤飲

小児の誤飲事故でもっとも多いのは「タバコ」です。
2位が薬。
3位が玩具となっています。

間違って兄弟の薬を飲ませてしまった、といった相談も薬局に来ます。
薬の種類にもよりますが、現在の様子を伺って、緊急性の高いものはすぐに病院へ行ってもらう、という対応でしょうか。

子供が飲んでも問題ないような薬でも、念のため、小児科へ行ってもらいます。
胃洗浄までする薬は多くはありませんが。

消化管異物 – MyMed 医療電子教科書
「身の回りにある口の中に入りうる全てのものが消化管異物となりうる。その中で最も多いものは硬貨とボタン型電池で、これら2つでおよそ1/2を占める。その他には、玩具、針、画鋲、釘、パチンコ玉、磁石、安全ピン、指輪・ヘアピンなどの装身具などが比較的多いが、その他にもあらゆる種類の異物が報告されている。」

電池とか飲みこんだらビックリしますね。

「ボタン型電池は、胃内では胃液の電気分解を起こして強いアルカリを産生するため、数時間で潰瘍を形成しうるとされるため、早期の摘出が必要である。」

パチンコ玉とかなら自然排出されるかな。

最近は、食べ物そっくりに作った精巧なおもちゃがあるので、子どもは騙されて舐めたりしています。

薬局で相談されても、病院に行け、と言うしかないかな。
胃洗浄は苦しいらしい。
経験はありませんが。
胃カメラより苦しいらしい。

タバコを誤飲したら

赤ちゃんがタバコを食べた! と気がついたら、ニコチンによる中毒症状を起こす前に、ただちに食べたタバコを体外に出すようにしなくてはなりません。口の中に残っているタバコのカスを取り除き、牛乳を二、三本飲ませて吐かせます。(溝田弘著『さぁ大変!の医学』=ごま書房刊)

 この助言の大きな間違いは、「牛乳を二、三本飲ませ」ること。牛乳を飲ませてはいけない。かえってニコチンの吸収を早めるからだ。もちろん、水もよくない。何も飲ませず、赤ちゃんののどに指を差し入れて…と、専門家は教えている。

 たばこに含まれるニコチンは、けいれん、呼吸困難などの中毒症状を起こす。大人は40~60㍉㌘(紙巻たばこ2~3本分)、幼児は10~20㍉㌘(同0.5~1本分)が致死量とされる。

 子どもがたばこを誤飲したら、鼻から管を入れて洗浄液を流し込み、吸引する胃洗浄が行われることが多い。が、ほとんど場合、その必要はなく、子どもに重い負担をかけるだけだといわれる。

 10年ほど前、日本小児科学会は、胃洗浄の必要性を論議する検討委員会を設けた。委員の山中龍宏医師らが調べたところ、たばこからニコチンが溶け出すには時間がかかるうえ、胃液のような酸性液の中では吸収がゆっくり進む。吸収されても、ニコチンの嘔吐反射で吐き出してしまうため重症になることはまれで、たばこの誤飲が原因の死亡例の報告もないことがわかった。

 このため、紙巻たばこの場合、誤飲量が2㌢以下であることが確認できれば、指を乳児ののどに入れて吐かせるだけで十分と判断した。

「飲んだ量が不明でも中毒症状(嘔吐、よだれの増加、呼吸切迫、けいれんなど)が出ていなければ同じ処置でよく、4時間たっても症状が出なければ問題ない。ニコチンの吸収を早めるので、水や牛乳は飲ませてはいけない。たばこの成分が溶け出した水溶液を飲んだり、中毒症状が出た場合は、胃洗浄が必要」と山中先生は話している(毎日新聞1998年3月5日)。

 乳幼児の誤飲の全責任は保護者にある。厚労省の「家庭用品にかかわる健康被害報告」によると、子どもが家庭内で起こす誤飲事故の半数は、たばこだ。お父さん(もしかしたら、お母さんも?)、気をつけてください!医療ジャーナリスト 丸山寛之氏が綴る辛口コラム「それ、ウソです。」|株式会社オルテェック-ORTIC-

牛乳飲ませると良いと聞いたことがあります。

飲ませてから吐かせる、とか書いてあるのもあるけど、子どもに吐かせるのは難しいよね。

子どもの誤飲 半数 たばこ、バー・居酒屋も禁煙

【たばこの葉や吸い殻】
○=吐かせる  ×=水や牛乳を飲ませる
(水や牛乳を飲ませるとたばこからニコチンが溶け出し体内へ吸収されるのを促進する恐れがある。数時間は飲食を避ける)

ピーナッツで窒息?

子供の窒息事故で多いのがピーナツなどの豆類です。

気管に物が詰まる子供の窒息事故は3歳未満が全体の8割ほどを占めており、このうち、乳幼児の半数以上は、ピーナツなどのナッツ類が原因です。

歯が生えそろっていない年齢だと、奥歯で咀嚼できず、固形物のまま飲み込んでしまいます。

ピーナツなどの豆類は表面がツルツルとして、流線形のため、気道に入りやすいのです。

子供が食べている際に泣いたり、驚いたりして詰まらせるケースもあります。

ピーナツは油分が多く、気管内で炎症を起こして肺炎に発展したり、肺に穴があく可能性があります。

気管に入った異物を取り出すには手術が必要になります。
全身麻酔を行い、特殊な器具を使って平均3時間かかるため、小児、外科、麻酔など各科医師も必要になり、子供の負担も大きいです。

3歳未満にはピーナツなどを与えないでください。

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職業:管理薬剤師
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