更新日:2015年10月22日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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ジェニナックに耐性菌はできない?


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ジェニナックと耐性菌

MIC(Minimum Inhibitory Concentration)とは最小発育阻止濃度のことで、抗菌剤がこの濃度以上になると菌をやっつけられます。

しかし、通常の感受性菌の発育は阻止されますが、変異した耐性菌は生き残り増加する可能性があります。

MPC(Mutant Prevention Concentoration)とは変異株発現阻止濃度のことで、変異耐性菌の発育をも阻止できる濃度です。

そしてこの2つの間の濃度域をMSW(Mutant Selection Window)といい、耐性変異した菌のみが増殖する濃度範囲と考えられてます。

MPCが低く、かつMSWが狭い薬剤ほど耐性菌の発現するリスクの低い薬剤であり、ジェニナックはこの条件を満たしているといいます。

ジェニナック

ニューキノロン系抗菌薬です。

細菌の遺伝情報物質(DNA)の複製を妨げることで、殺菌的に作用します。

既存のいわゆるニューキノロンとは異なる化学構造をしています(キノロン骨格の6位にフッ素原子を持たない)。

他の抗菌薬が効きにくい細菌、とりわけ呼吸器感染症の原因菌であるペニシリン耐性肺炎球菌、多剤耐性肺炎球菌を含め肺炎球菌に対して、強い抗菌活性を示します。

新たな耐性菌の発現も少ないのではと期待されます。

経口吸収性や組織移行性にも優れ、1日1回の服用で十分な効果を発揮します。

グレースビットが最強?

ニューキノロンというと腎排泄型というイメージだったので、どの薬も膀胱炎などに適応があるかと思っていましたが、最近のアベロックスやジェニナックには膀胱炎など泌尿器系の適応はありません。

そのため、泌尿器科ではグレースビットが好んで使われているようです。

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