更新日:2015年10月22日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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乳糖アレルギーなんてものは無い?


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乳糖アレルギー

患者さんから「この子、乳糖アレルギーなんですけど、この薬大丈夫ですか?」と、聞かれたことがあります。

薬を調べると、添加物として乳糖が入っているので「乳糖が入っています」と答えると、「飲んでも大丈夫なんですか?」となります。

そもそもそのお子さんはアレルギーではなく、牛乳で下痢をしやすくなる乳糖不耐症の患者さんでした。

医薬品の添加物として含有されている乳糖の量で下痢をするとは考えにくいです。飲んでも大丈夫です。

また、乳糖自体がアレルギー症状を引き起こすことはありません。

アレルギー症状を引き起こすのはたんぱく質です。

乳糖は大抵、牛乳から精製されるので、牛乳に含まれるたんぱく質が不純物として乳糖に残存してしまった場合にアレルギー症状を引き起こすことは考えられます。

ということは、乳糖アレルギーというよりも牛乳アレルギーと言ったほうが正しいでしょう。

しかし、医薬品に含まれる乳糖なら純度も高いでしょうから、たんぱく質が残存している可能性も低いと思われます。

なので、牛乳アレルギーだとしても大丈夫です。

乳糖中のタンパク質

タンニン酸アルブミンはカゼインを原料としているために、内服によってアナフィラキシーショックなど重篤な即時型症状を誘発することがある。

そのほかに、整腸剤、経腸栄養剤、抗菌薬の一部にカゼイン、乳糖などが使用されている。

乳糖自体にはアレルゲン性は認められていないが、極めて微量の牛乳由来のタンパク質が混入している。

注射用ステロイド薬であるソル・メドロール静注用40mgには安定剤として乳糖が添加されており、それが原因と想定される即時型反応の報告がある。

極めて微量の摂取でも症状が出現する牛乳アレルギーの患者では、乳糖添加の表示がされている薬物は使用を控えるほうが安全である。

インフルエンザ治療薬であるリレンザ、イナビル吸入粉末剤20mg、喘息治療薬であるフルタイドディスカス、フルタイドロタディスク、アドエアディスカス、アズマネックスツイストヘラー、シムビコートタービュヘイラーなどにも安定剤として乳糖水和物が添加されている。

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