更新日:2015年11月17日.全記事数:3,091件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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高齢者にかける医療は無駄?


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欧米にはなぜ寝たきり老人がいないのか

欧米にはなぜ、寝たきり老人がいないのか 今こそ考えよう 高齢者の終末期医療 yomiDr.-ヨミドクター(読売新聞)

 ヨーロッパの福祉大国であるデンマークやスウェーデンには、いわゆる寝たきり老人はいないと、どの福祉関係の本にも書かれています。他の国ではどうなのかと思い、学会の招請講演で来日したイギリス、アメリカ、オーストラリアの医師をつかまえて聞くと、「自分の国でも寝たきり老人はほとんどいない」とのことでした。一方、我が国のいわゆる老人病院には、一言も話せない、胃ろう(口を介さず、胃に栄養剤を直接入れるため、腹部に空けた穴)が作られた寝たきりの老人がたくさんいます。

 不思議でした。日本の医療水準は決して低くありません。むしろ優れているといっても良いくらいです。

 「なぜ、外国には寝たきり老人はいないのか?」

 答えはスウェーデンで見つかりました。今から5年前になりますが、認知症を専門にしている家内に引き連れられて、認知症専門医のアニカ・タクマン先生にストックホルム近郊の病院や老人介護施設を見学させていただきました。予想通り、寝たきり老人は1人もいませんでした。胃ろうの患者もいませんでした。

 その理由は、高齢あるいは、がんなどで終末期を迎えたら、口から食べられなくなるのは当たり前で、胃ろうや点滴などの人工栄養で延命を図ることは非倫理的であると、国民みんなが認識しているからでした。逆に、そんなことをするのは老人虐待という考え方さえあるそうです。

 ですから日本のように、高齢で口から食べられなくなったからといって胃ろうは作りませんし、点滴もしません。肺炎を起こしても抗生剤の注射もしません。内服投与のみです。したがって両手を拘束する必要もありません。つまり、多くの患者さんは、寝たきりになる前に亡くなっていました。寝たきり老人がいないのは当然でした。

欧米が良いのか、日本か

 さて、欧米が良いのか、日本が良いのかは、わかりません。しかし、全くものも言えず、関節も固まって寝返りすら打てない、そして、胃ろうを外さないように両手を拘束されている高齢の認知症患者を目の前にすると、人間の尊厳について考えざるを得ません。

 家内と私は「将来、原因がなんであれ、終末期になり、口から食べられなくなったとき、胃ろうを含む人工栄養などの延命処置は一切希望しない」を書面にして、かつ、子供達にも、その旨しっかり伝えています。

いろいろとコメントが寄せられていますね。

「たぶん厚労省と日本医師会でそういう国民のコンセンサスに長い年月を掛けて誘導したのでしょう? そして今では莫大な医療費が社会保険から支払われている。赤字を補う為に消費税を上げようとしている。厚労省官僚と医業界と製薬業界を焼け太りさせる仕組みです。」

「いわゆる北欧で延命治療が行われていないのは、その費用が賄えない、はっきり言えば無駄だと考えているからです。所得税が50%以上あろうと、現在の北欧の度外れた社会保障を維持するのは限界があります。その為には、老人には早く世を去ってもらいたいのです。」

こういうところが裏事情なような。

高齢者にかける医療費が全て無駄だという論調になるのも怖いな。

75歳以上の医療費は年85万円かかる?

75歳以上の医療費 1人当たり年85万円 – MSN産経ニュース

 平成20年度の1年間で国民1人当たりにかかった医療費は、75歳以上の後期高齢者医療制度では85万5606円だったことが、厚生労働省が2日までにまとめた医療給付実態調査で分かった。公的医療保険の各制度のうち後期医療が最も高く、最も低い大企業の健康保険組合(12万280円)と7倍の差があった。後期医療の加入者の平均年齢は81.8歳で、健保組合の33.8歳と大きく開きがあるため。

75歳にもなればこのくらいかかってしまうのでしょうか。

それにしても大きい額ですね。

この負担を高齢者本人がするわけではなく、若い人たちが負担するわけです。

高齢者が良い医療を受けて長生きする代わりに、若い人たちが安い給料で休みなく働いて、結婚する経済力もなく、子供を作る暇もない。

そんな時代です。

93歳で心臓手術成功

93歳が心臓手術成功、高齢患者に朗報 科学 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 心臓の出口の弁が狭くなり心臓を出る血液量が制限される大動脈弁狭さく症を患っていた山形県鶴岡市藤岡、山口竹子さん(93)が庄内余目病院(山形県庄内町)で心臓手術を受け、11日、退院した。
 93歳という高齢での手術は珍しく、担当した寺田康副院長は、「高齢という理由だけで手術を躊躇(ちゅうちょ)している人の光明になれば」と話している。
 山口さんは慢性腎不全のため、2007年4月から同病院で透析療法を行っていた。大動脈弁狭さく症とも診断されていたが透析を続けていたところ、09年11月、透析の際に胸痛や血圧の低下の症状が出るようになってきた。
 大動脈弁狭さく症が悪化しており、このままでは透析を維持することは困難で急性心不全を引き起こす危険性も高まっていた。検査をしたところ、手術に耐えられる体であることが判明。山口さんに手術を提案したところ、山口さんも手術をすることを強く望み、家族も同意した。
 今年1月、寺田副院長と関井浩義・心臓血管外科部長、助手の3人で執刀。手術時間は3時間24分。大動脈弁を切除し人工弁を縫いつけるため1時間9分の間、心臓を停止した。寺田副院長は、「手術時間を1分でも短くしようと心がけた」と話す。
 山口さんは、「家に帰れてうれしい」と医師らに話し、看護師から花束を贈られた。長男の勇一さん(68)も、「手術に対して不安がないわけではなかった。無事退院できて本当に感謝している」と話す。
 寺田副院長は、「山口さんが前向きに病気に取り組んでくれたおかげで成功した。年齢ではなく手術に耐えられるかを見極めて治療に取り組んでいきたい」と話している。

93歳でも手術に耐えられますか。

人によるでしょうけど。

しかし、高齢者を手術することについては、手術に耐えられるかどうかという問題よりも、手術をする意味があるのか、という問題のほうが大きいかと。

109歳女性の虫垂炎手術

109歳女性に虫垂炎手術 大阪の病院、最高齢か – 47NEWS(よんななニュース)

 重症の虫垂炎となった109歳の女性が、大阪府高槻市の第一東和会病院で手術を受け成功したことが13日、分かった。同病院は「報告がある限りでは国内最高齢での外科手術ではないか」としている。

 女性は同市在住で香川県出身の大西アイさんで、1902年10月生まれ。

 執刀した沖田充司医師(外科)によると、大西さんは2月22日、腹痛や高熱、吐き気を訴え来院。急性虫垂炎と診断された。重症で腹膜炎を併発しており薬物治療では不十分で、虫垂を切除する緊急手術に踏み切った。

109歳でも盲腸の手術程度なら耐えられるか。

心臓手術とかだと危ういな。

不謹慎なことは言えないけど、自分は109歳まで生きたくはないな。

認知症患者への人工的栄養補給、医師4割「中止の経験」

asahi.com(朝日新聞社):認知症患者への人工的栄養補給、医師4割「中止の経験」 – アピタル(医療・健康)

 口から食べるのが難しくなった認知症末期の高齢者に導入した人工的な栄養補給法について、4割の医師が中止を経験していることが、会田薫子東京大特任研究員(死生学)の調査で分かった。医学的な理由のほか、「家族の希望」「苦痛を長引かせる」との判断によるものだった。日本老年医学会など7学会は、人工栄養法の導入や中止の基準、手続きの指針作りの検討を始めた。
 調査は、同学会の医師会員に郵送でアンケートした。有効回答は1554人。回答者の7割が、自分の意思を明確に伝えられない認知症末期の患者が口から食べたり、飲んだりするのが難しくなった際に、管で水分や栄養を補給する人工栄養法を導入した経験があった。患者のおなかの表面から穴を開け管を通して胃に直接、栄養剤などを入れる「胃ろう」や、高カロリー輸液を点滴する「中心静脈栄養法」などだ。胃ろうでは、年単位で生き続けることもある。
 このうち、44%の医師が、いったん胃ろうなどの人工栄養法にした後、中止した経験があると回答した。中止の理由(複数回答)は下痢や肺炎など「医学的理由」が最多で68%。「患者家族の希望」43%、医師として「苦痛を長引かせると判断」23%、「尊厳を侵害する」14%だった。
 中止した後は、基本的には、可能な範囲で口から水分補給をしたり、口を湿らせたり、苦痛・苦しみを和らげながら「自然な経過」で看(み)取ることになる。
 一方、いったん導入した人工栄養法の中止には3割が「法的に問題」、2割が「倫理的に問題」と答えた。
 また、人工栄養法にする際にも、9割の医師が深く悩んだり、困ったりした経験があった。その理由(複数回答)で最も多かったのは「(認知症患者)本人の意思が不明」の73%だった。
 日本老年医学会など老年関連の7学会でつくる日本老年学会は現在、認知症末期の高齢者について、人工栄養法の導入にあたって患者・家族らに説明すべき内容や手続き、導入後に中断・中止を判断する手続きなどについて指針作りに向け検討を始めている。
 調査結果は、27日に東京で開かれた日本老年医学会のシンポジウムで発表した。

筋萎縮性側索硬化症患者の人工呼吸器取り外しに似たようなところがありますが。

自然に看取る、とはどういうことでしょう。

見殺しにするということか。

自分で物を食べられなくなったら、人間終わりということですかね。

赤ん坊の頃は皆、一人では食べていけませんが。

医師にとって患者は金のなる木。

家族が断腸の思いで決断するしか無いのかな。

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