更新日:2016年9月1日.全記事数:3,091件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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高リン血症はなぜ怖い?


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透析と高リン血症

高リン血症はその名の通り体内にリンがたまってしまう病気ですが,問題点はそれ自体の症状にあるのではなく,将来的に引き起こされる合併症にあります.

例えば,体内のリン,カルシウムのバランスが崩れると,PTHというホルモンの分泌が増える病気があります(二次性副甲状腺機能亢進症).

このPTHは骨からカルシウムを溶かしだすため骨がもろくなり,骨の病気を引き起こします.

また体内にたまったリンとカルシウムが骨以外の組織に沈着してしまうことがあります(異所性石灰化).

血管に沈着すると,血管が骨のように硬くなり,心筋梗塞や脳梗塞を発症しやすくなります.

また心臓に沈着することで,心筋の収縮力が低下し心不全を引き起こしやすくなります.

参考:ホスレノールチュアブル患者向けリーフレット

フォスブロック/レナジェルの特徴は?

消化管内でPと結合して糞中P排泄を促進することにより、消化管からのP吸収を抑制し血中P濃度を低下させる。

ホスレノールの特徴は?

消化管内で食物由来のリン酸イオンと結合して不溶性のリン酸ランタンを形成し、腸管からのリン吸収を抑制することにより、血中リン酸濃度を低下させる。

ホスレノールは危険?

ホスレノールの成分はランタン、重金属である。
重金属と聞くと、水銀、ヒ素、鉛、カドミウムなど危険なイメージを浮かべる人も多いですが、鉄、亜鉛、銅、マンガンなどの必須元素も重金属ですので一概に危険というわけではありません。

ランタンの吸収率は0.001%程度で、蛋白結合率も99.7%と非常に高く糸球体濾過されないため、腎からほとんど排泄されず、糞便中に排泄されるので腎不全でも蓄積される恐れはありません。
しかし、長期的な安全性、骨への蓄積における影響などは懸念されている。

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