更新日:2015年10月22日.全記事数:3,136件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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お金のかからない患者にも明細書は必要?


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自己負担金の無い患者の明細書

レセコンの設定で、明細書にチェックを入れると、お金のかからない患者でも明細書が出てくるので、もしかしたら領収書の無い患者でも明細書は必要なのかな、と思い調べてみました。

厚生労働省:平成22年度診療報酬改定について

このページの「医療費の内容の分かる領収証及び個別の診療報酬の算定項目の分かる明細書の交付について」を読むと、

平成22年4月1日より、電子情報処理組織の使用による請求又は光ディスク等を用いた請求により療養の給付費等の請求を行うことが義務付けられた保険医療機関及び保険薬局は、領収証を交付するに当たっては、正当な理由がない限り、当該費用の計算の基礎となった項目ごとに記載した明細書を無償で交付しなければならないこととされたところである。

領収証を交付するに当たっては、ということなので、明細書だけ交付する必要は無い、ということですね。

しかし、

(問164) 一部負担金等の支払いがない患者には明細書を交付しなくても良いと解してよいか。
(答) 一部負担金等の支払いがない患者については、明細書発行の義務はないが、明細書発行の趣旨を踏まえ、可能な限り発行されるのが望ましい。

望ましい、ですか。

明細書だけ渡してる薬局なんて、無いだろうな。

自己負担金のない患者に明細書は必要か

Q.公費負担医療が適用され、自己負担金の徴収が生じない患者の場合には、医療費の内容のわかる領収証は交付しなくても構いませんか。

A.差し支えありません。
「保険医療機関及び保険医療養担当規則」(療担)や「保険薬局及び保険薬剤師療養担当規則」(薬担)では、医療費の内容がわかる領収証の交付について、「患者から費用の支払を受けるときは、正当な理由がない限り、個別の費用ごとに区分して記載した領収証を無償で交付しなければならない」と義務付けています。
しかし、公費負担医療が適用され、結果的に窓口での費用の支払いが生じない患者の場合には、この「患者から費用の支払を受けるとき」という部分には該当しませんので、ご質問のようなケースについては、薬担や療担で義務付けられている領収証は交付しなくても差し支えありません。
ただし、明細書については、交付義務はありませんが、「明細書発行の趣旨を踏まえ、可能な限り発行されるのが望ましい」(平成22年3月29日事務連絡)とされています。

参考書籍:保険調剤Q&A平成22年版

明細書の発行は義務?

asahi.com(朝日新聞社):医療費明細書、発行に5千円の例も 厚労省が上限検討へ – アピタル(医療・健康)

 野田内閣は22日、医療機関が医療費明細書を発行する際に患者から徴収している手数料について、最高額が5千円だったとし、「適切な額とはいえない」との見解を示した答弁書を閣議決定した。自民党の秋葉賢也氏の質問主意書に答えた。
 医療費の明細書は、病院が昨年4月から、診療所は昨年7月から、原則としてすべての患者に無料で発行するよう義務づけられた。ただ、明細書の発行機能がないコンピューターを使っている医療機関などは例外扱いで、手数料の徴収も認められている。
 答弁書によると、今年9月時点で手数料を徴収できる医療機関は全国で3135あり、平均は485円で最高が5千円。「明細書の入手の妨げとなるような高額の料金を設定すべきではない」としている。
 厚生労働省は今後、上限額の設定を検討する方針。

明細書の発行機能がないコンピューターを使っている医療機関が明細書を発行するためには、手書き?

それは結構手間がかかりそうだけど、5000円は無いな。

ボッタクリバー並みです。

上限額いくらにするのかな。

明細書いらない

【中医協特別調査速報】薬局明細書は不要‐患者から否定的意見 薬事日報ウェブサイト

 医療機関や薬局に2010年度から義務づけられた、明細書の原則無料発行への対応状況を、厚生労働省が中央社会保険医療協議会へ報告した。薬局の68・4%が全患者へ発行し、一部患者への発行を含めると、98・8%が対応しているものの、患者の61・0%は明細書を希望していないことが分かった。薬局からは、他の手段で薬剤情報が患者に伝わっていて、患者受けもよくないことから、明細書の必要性を疑問視する声も出ている。
 医療費の細かい内訳や薬剤名を記載した「明細書」を、全ての患者が受け取れる環境を整えようと、10年度診療報酬改定で、レセプトを電子請求する医療機関や薬局は、患者の求めがなくても、明細書を発行しなければならなくなった。
 今回の結果は、改定を検証する中医協特別調査の速報。調査期間は昨年12月上旬から今年1月下旬まで。回答薬局531施設の平均処方箋数は1カ月1328枚で、平均職員数が薬剤師2・6人、事務員ら2・4人の計5・0人。
 薬局の場合、発行施設の全てが無料だった。明細書発行のため、薬局が追加的に行った設備投資は平均42・7万円で、40・5%はレセプトコンピュータを改修していた。
 患者からの問い合わせには、発行薬局の62・4%で、薬を交付した薬剤師が対応し、32・8%は会計窓口の職員が対応していた。患者1人にかかる対応時間は、34・5%が「以前より長くなった」と回答したが、「変わらない」も45・1%あった。
 明細書の効果については、「後発品の説明が楽になった」「一部の関心のある患者にとっては、明細が分かり、不安が取り除ける」などの意見があった。
 問題点には、▽薬剤情報や領収書と内容が重なる▽明細書、情報提供書、領収書、藥袋など多くの紙類が使われて不経済▽説明に時間を費やされる▽ほとんど意味を理解してもらえず、患者からはかなり不評▽手間の割に患者から喜ばれない--などが出た。
 患者調査では、明細書を受け取ったのは、来局した患者の66・0%で、31・6%は自らの希望で受け取らなかった。なお、病院では入院の83・7%、外来の74・7%が明細書を受け取った。一般診療所で受け取ったのは、薬局とほぼ同じ66・7%だった。受け取った患者に明細書の必要性を聞くと、「必要」「どちらかというと必要」を合わせた肯定的な回答は、病院で入院70・2%、外来58・5%、一般診療所で53・1%となった一方、薬局では35・5%にとどまった。
 薬局の明細書発行に対する患者の意見では、▽病院の明細書は検査の内容が分かるからほしいが、薬局は薬の説明があるから領収書で十分▽通常の処方であれば最初の1回のみで十分▽希望する人だけに発行すればよい▽待ち時間が長くなった--など否定的な意見が目立つ。

一番患者さんから聞かれるのが、薬の金額で、「どの薬が高いの?」といった質問に、明細書を見せて説明することはあります。

不要って思ってる人もいれば、必要と感じる人もいるでしょう。

自分なんかは、買い物したレシートもすぐにゴミ箱行きなので、明細書なんていらないとも思います。

でも、薬剤師的には、どういう点数を算定してるのか気になるので、他の薬局へ行ったら必ず明細書はもらいますが。

明細書発行しない

asahi.com(朝日新聞社):義務化された医療費明細書、患者の8%「もらってない」 – アピタル(医療・健康)

 医療費の内訳が分かる明細書発行が義務化された後も、医療機関によっては出していない実態が20日、厚生労働省の調査でわかった。診療所は8%、病院では5%の患者が、医療機関側が発行しないとの理由で受け取っていなかった。
 医療費明細書は、昨年4月から病院や診療所、保険薬局に発行が義務づけられている。調査は昨年12月から今年1月にかけて全国の患者を対象に実施、約5100人から回答を得た。厚労省は「まだ対応が不十分」として、医療機関への指導を強める考えだ。
 一方、患者側が明細書発行を希望せず、受け取らなかったケースも診療所で23%、病院で17%あった。明細書について、「診療内容がわかり、とても参考になった」「高額な治療費を払った時には内容を知るために必要」との肯定的な声の一方、「紙と手間の無駄。必要なときのみでよい」という意見もあった。

この8%は、患者側が明細書発行を希望しなかった、というわけではなく、医療機関側の都合で発行してないということかな。

患者さんに知られたくない情報が多い、って理由か、発行に伴う作業が面倒なのか。

92%が受け取っているって考えると、まずまずの受け取り率かとも思いますが。

明細書発行義務化

薬局での「調剤明細書」の無償交付が義務化:DIオンライン

 厚生労働省は3月5日、2010年度診療報酬改定の関連告示ならびに通知を出した。関連告示・通知では、薬局に関係ある部分として、原則として4月から患者に無償交付が義務付けられた「調剤明細書」の記載例が示された。
 調剤明細書は、(1)明細書発行機能が付与されていないレセプトコンピュータを使用している(2)自動入金機を使用しており、自動入金機で明細書発行を行おうとした場合には、自動入金機の改修が必要である──という二つのケースを除いて、原則、4月から無償で交付しなくてはならない。
 今回示された記載例では、調剤報酬の区分を調剤技術料、薬学管理料、薬剤料の三つに分け、その中に「調剤基本料 40点」「後発医薬品調剤体制加算1 6点」などの算定項目と点数が具体的に書かれている。また、薬剤料については処方された薬剤ごとに、薬剤名、用量、処方日数、薬剤料の点数をそれぞれ明記している。
 明細書の交付義務化に伴い、薬局内には明細書を無償で発行する旨を掲示しなくてはならない。また、病名告知や患者のプライバシーに配慮するという理由から、会計窓口には「明細書には薬剤の名称などが記載されます。明細書の交付を希望しない場合は事前に申し出て下さい」などという内容の文書を掲示することが求められている。

義務です。

無償です。

試しにレセコンで明細書を出してみましたが、わかりづらい。

点数で表示してあるし。

4月から患者さんに色々聞かれそうです。

告知してない患者

【産科医解体新書】(82)明細書義務化とがん告知 – MSN産経ニュース

 今月から医療費の詳しい内訳が分かる明細書の発行が義務化されました。患者さんの要望としては当然の流れなのかもしれません。僕ら産科医は、明細書の内容説明をそれこそ明細に求められて外来診療が止まってしまわないことを願うだけです。
 産婦人科では不正出血で受診した患者さんには子宮頸(けい)がんの検査を行います。おそらく明細書には「○○円=(病名として)子宮頸がんの疑いのため細胞診検査実施の料金」というふうに印字されるはずです。結果的にがんでない場合でもです。「がん」という字を見て動揺しない人はほとんどいないでしょうから、事情を知らない人は頭の中が真っ白になるでしょう。しかし、これはまだ良い方です。
 困るのは本当にがんのときです。初診の時点で進行しているがんがはっきりしてしまうことがあります。一緒にがんに立ち向かうために告知は重要ですが、その場ですぐに病名を伝えることはまれです。告知を失敗すれば冷たい印象を与えかねず、患者さんから治療の協力が得られなくなってしまうからです。何段階かに分けて追加の検査をしながら、同時に患者さんに病気の知識を少しずつ提供していきます。その過程で徐々に患者さんの側に病名を聞く準備を形成してもらうのです。
 明細書であっさりと病名が印字されることが重大な結果を招く可能性があることは、臨床業務をしている医者なら誰でも真っ先に思い付くはずです。それでも明細書発行を義務化することにしたのは、デメリットよりメリットの方が大きいとの判断のためでしょう。確かに既に自分の病気が分かっている患者さんにとっては、これまで言いにくかった明細書が黙っていてももらえるのは朗報だと思います。
 新しいことを導入するときに心配は尽きないものです。ぼくの考えが古いのかもしれませんが、明細書発行義務化にはこんな問題もはらんでいることを知ってもらえればと思います。

実際に病院の明細書を見たわけではないので、はっきり言えませんが、明細書の例を見る限り、病名がダイレクトに印字されることは無いと思います。

ただ、行った検査、使った薬から病名を推測することはできるかな。

でも、そういうケースは稀でしょう。

今だって、告知してない患者さんの場合、処方箋に「薬情不要」とか記載してきます。

「薬情、明細書不要」とすればいいことです。

そういうケースで明細書を出さなかったから法令違反とはならないでしょう。

明細付き領収書義務付け

明細付き領収書義務付け 無料で、中医協が了承 – MSN産経ニュース

 厚生労働相の諮問機関、中央社会保険医療協議会(中医協)は5日、医療費の詳しい内訳を記した「明細付き領収書」の患者への無料発行について、平成22年度から原則義務化する方針を了承した。
 当面の対象は、診療報酬のオンライン請求が義務付けられている医療機関で、病院では全体の約9割、診療所ではほぼ半数が該当するという。厚労省は機械が対応していない場合などには、例外措置を認める考えだ。
 多くの医療機関で発行している領収書は「検査」「注射」といった、大まかな項目ごとに医療費の点数(1点10円)を記載。明細付き領収書は、検査や薬剤などの種類と点数が詳しく示されることになる。
 患者の求めに応じた発行が一部で既に始まっているが料金がかかる例もあり、薬害被害者の団体などは「医療の透明化のため、希望の有無にかかわらず無料発行する」よう要望していた。

となると、薬局の領収証も細かい明細が義務付けられるということになりますね。

現在は調剤技術料が何点とか、薬学管理料が何点とか、おおまかな明細ですが、4月からは、薬剤情報提供料が何点とか、基準調剤加算が何点とかまで明示しなければならないのかと思います。

きっと細かい点数まであれこれ聞いてくる患者さんが出てくるのは必至です。きちんと説明できるように事務さんも含めて勉強しておく必要があります。

薬局の明細書もレセプト並みに?

明細書の話。

薬局でも発行は義務付けられるようです。

明細書の記載例が載っていましたが、

調剤基本料 40点
基準調剤加算1 10点
後発医薬品調剤体性加算 6点


というように点数が並んでいました。

どの薬が後発品かどうかもわかるようになっており、患者さんからの問い合わせが多くなりそうです。

で、領収書に明細が書かれているようなものになるのか、領収書と明細書を別々に出して渡すのか、レセコンによって違ってくるかも知れませんが。

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