更新日:2015年10月22日.全記事数:3,136件.

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モルヒネによる呼吸抑制は稀?


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オピオイドによる呼吸抑制

呼吸数が10回/分未満であればオピオイド過量投与による呼吸抑制の可能性もあるので、オピオイドの減量を検討する。

モルヒネの副作用としての呼吸抑制

医薬品情報解析学研究室 – 東京薬科大学薬学部
一般的には、鎮痛に用いる適切量では呼吸抑制はまれである。
モルヒネの効果は少量から増量すると、まず鎮痛効果、便秘作用、ときには同時に催吐作用が現れる。もっと多い量になると催眠効果、ついで呼吸抑制が現れる。
したがって、鎮痛効果が得られる経口投与量では呼吸抑制が起こることは皆無に近いため、ワンショットの注射のような危険はない。傾眠は、過量投与を示す最初の症状と考えてよい。少量で鎮痛効果が得られる患者では、比較的少量でも傾眠その他の作用が得られるので、投与初期には注意が必要である。

臨床的にはモルヒネ開始後睡眠時に呼吸回数が8回/分以上あれば、問題はない。モルヒネ開始後睡眠時に呼吸回数が6回/分以下となった場合には、覚醒を促したり、場合によってはモルヒネの適量投与も含め、投与量を再検討する必要がある。

オピオイドの呼吸抑制は、呼吸苦がなく呼吸数が減少する。呼吸したくてもできないように抑制されているのではない。

オピオイド投与中の患者で、睡眠中には呼吸数が10回/min未満になることはよくある現象。治療は不要のことが多い。

モルヒネによる呼吸抑制は非常に少ないが、初期投与量を多くしたり、坐薬を使うと現れやすい。(初回モルヒネ坐薬30mgは危険である)ただしモルヒネを使用している間は代謝も低下するため呼吸数が減少しても、気道が確保されて肺に病変がなければガス交換は十分に保たれていることが多い。

モルヒネ常用量でも呼吸抑制

オピオイドはがん性疼痛に対して高い鎮痛効果が期待できますが、その一方で、呼吸抑制などの致死的な副作用や、吐き気や便秘のようなQOLの低下につながる症状の発現が常に問題となります。

オピオイドによる副作用の多くはその作用により発現するもので、用量依存性があります。

そのうち便秘や吐き気などの症状は、鎮痛効果が発現する用量以下で発現するため、オピオイドの使用に当たっては、これらの症状が発現することを前提に副作用対策を行うことが必要となります。

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