更新日:2015年10月22日.全記事数:3,136件.

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骨粗鬆症で逆流性食道炎?


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骨粗鬆症と逆流性食道炎

骨粗鬆症の患者さんの約4割が胃食道逆流症を合併しているといいます。

骨粗鬆症の患者さんは腰が曲がっています。前かがみの姿勢になることにより、腹部が常に圧迫され腹圧が高まるため、逆流を引き起こしやすくなるのではないかと言われています。

さらに、骨粗鬆症の患者さんの多くが高齢者です。高齢者になると加齢によって胃の噴門圧が弱まり、胃液の逆流を防ぐ役目をする活約筋が緩むことで、食道への逆流を防げなくなることも胃食道逆流症発症の要因となります。

腰痛などの痛み止めに使うNSAIDsは、胃酸分泌を促進し胃や腸に潰瘍を引き起こします。また、骨粗鬆症の治療薬であるビスホスホネート製剤も、うまく服用できずに食道にとどまると、副作用として食道粘膜に炎症を引き起こします。

骨粗鬆症と胸焼け

骨粗鬆症を有する高齢者では、胃内容物の食道への逆流を防ぐ下部食道括約筋の機能が低下していること、日常的に前かがみの姿勢になりがちであることによって、胃内容物が逆流して食道に長くとどまりやすい。

そのため、骨粗鬆症の患者では胸焼け症状を引き起こす患者が多いことがわかっています。

Q:骨粗鬆症の患者は逆流性食道炎になりやすいのか?

A:骨粗鬆症の合併症に逆流性食道炎があり,60歳以上の女性で有病率が高い。骨粗鬆症による多発性の椎体骨折により背骨の変形が進んで円背・亀背になると,腹腔体積の減少(腹圧の上昇)が生じて食道裂孔ヘルニア(胃が食道の方へ上がる)を引き起こし,逆流性食道炎の発症・重症難治化を促進する。上腹部痛が現れ,さらに胸痛を惹起し,しばしば狭心痛と誤診される。また腰痛に対する非ステロイド性抗炎症薬の服用により胃食道粘膜障害をきたし,コルセットの着用で腹圧上昇を生じることも,逆流性食道炎の発症に関与する。また,背中から胸の変形にともない胸全体の動きが悪くなり肺活量等が低下し,呼吸機能が低下することも示唆されている。質疑応答 2008年4月

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