2018年12月18日更新.3,342記事.5,770,694文字.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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子宮筋腫にはアゴニスト?それともアンタゴニスト?

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子宮筋腫とエストロゲン

子宮筋腫の患者ではエストロゲンの作用により、筋腫が増大していると考えられています。

エストロゲンは脳下垂体から分泌されるゴナドトロピンの指示により、卵巣から分泌されます。
ゴナドトロピンは視床下部から分泌されるゴナドトロピン放出ホルモンの指示により脳下垂体から分泌されます。
そのためゴナドトロピン放出ホルモン(GnRH)の分泌を減らせば、エストロゲンの分泌も減ります。

GnRHの受容体に蓋をするような薬が処方されますが、その働き方にはアゴニストとアンタゴニストという二つがあります。
アンタゴニストは単純に蓋をしてゴナドトロピンを放出させないようにします。

しかし、アゴニストは逆の働きをします。
ゴナドトロピンの分泌を促進します。

これではエストロゲンの分泌が増えてしまいます。
何やってんだ、アゴニスト。

しかしこのアゴニストを繰り返し投与し続けると不思議なことが起こります。
GnRH受容体の数が減っていくのです。

これをダウンレギュレーションといいます。

まさに人体の不思議。強く働きすぎていると、体がバランスをとって弱めてくれるのですね。

子宮筋腫

子宮筋腫が自然に小さくなる、ということもよくあります。

子宮筋腫は女性ホルモンによって増大するため、一般的に閉経後は縮小する場合が多いです。

閉経までいってなくても、年齢によりホルモン分泌が少なくなって筋腫が小さくなることもあります。

逆に閉経後に子宮筋腫が大きくなったという症例もあるようなので侮れませんが。

子宮筋腫と子宮肉腫

子宮筋腫は良性腫瘍です。

悪性腫瘍のように浸潤性増殖や転移を示すことはなく、従って生命の危機をもたらすことはまずないもの、と考えて良いわけです。
しかし、この子宮筋腫とそっくりな悪性腫瘍があります。
それが子宮肉腫。

子宮筋腫だと思って手術したら子宮肉腫だった、ということもあります。
それだけ鑑別が難しいのです。

なので通常の子宮筋腫とは違う、と医師が疑った場合には、子宮肉腫の可能性も考慮した上でやはり手術摘出が最良である、と判断することになります。

子宮筋腫は自然に治る?

子宮筋腫は良性の腫瘍ですから、それ自体が生命を脅かすものではありません。
しかし放置していると10kgを超えるような大きさまでになることもあります。
女性ホルモンによって筋腫が大きくなりますが、逆に閉経後には小さくなります。複数個できることが多く、数や大きさはさまざまです。大きさやできた場所によって症状が違ってきます。できた場所によって、子宮の内側(粘膜下筋腫)、子宮の筋肉の中(筋層内筋腫)、子宮の外側(漿膜下筋腫)に分けられています。

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