更新日:2015年10月22日.全記事数:3,136件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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バルトレックス30日分?


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性器ヘルペスの再発抑制

バルトレックス30日分という処方を初めて見たときはびっくりしました。

以前は適応症が単純疱疹と帯状疱疹だけだったので、

「単純疱疹の治療においては、本剤を5日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること。ただし、初発型性器ヘルペスは重症化する場合があるため、本剤を10日間まで使用可能とする。」
「帯状疱疹の治療においては、本剤を7日間使用し、改善の兆しが見られないか、あるいは悪化する場合には、他の治療に切り替えること。」

と添付文書に書かれているため、ヘルペスなら5日間が限度、帯状疱疹なら7日間まで処方可能でした。

高い薬なので、保険で厳しく査定されるのです。

しかし、適応症に「性器ヘルペスの再発抑制」が追加になり、これについては処方日数の縛りが無いため、何日分でも出せることになりました。

抗ヘルペスウイルス薬 投与日数まとめ

バルトレックス
・単純疱疹 5日間
・初発型性器ヘルペス 10日間
・成人の水痘 5~7日間
・小児の水痘 5日間
・帯状疱疹 7日間
・性器ヘルペスの再発抑制 制限なし

ゾビラックス
・単純疱疹 5日間
・初発型性器ヘルペス 10日間
・小児の水痘 5日間(ゾビラックス顆粒のみ)
・帯状疱疹 7日間

バルトレックス

バルトレックス/錠500mg/顆粒50%/単純疱疹1回500mg1日2回/帯状疱疹1回1000mg1日3回/性器ヘルペス1回500mg1日1回/水痘1回1000mg1日3回/小児1回25mg/kg1日3回/単純疱疹5日間まで/帯状疱疹7日間まで

バルトレックス開発の経緯

バラシクロビル塩酸塩(VACV)は、1987年に米国バローズウエルカム社(現グラクソ・スミスクライン社)において開発された抗ウイルス剤で、アシクロビル(ACV)の経口吸収性を改善したプロドラッグ(ACVのL-バリルエステル)である。

VACVは経口投与後速やかに消化管より吸収された後、活性代謝物であるACVに加水分解され、単純ヘルペスウイルス(HSV)および水痘・帯状疱疹ウイルス(VZV)に対し強力な抗ウイルス作用を示す。

バルトレックスの特徴

1. アシクロビルのプロドラッグであり、アシクロビルと同様、HSVおよびVZV感染細胞に高い選択性を示す。

2. アシクロビル経口剤に比べ高いバイオアベイラビリティを有し、少ない投与回数で単純疱疹、帯状疱疹および水痘の治療が可能である。
単純疱疹―アシクロビル:1日5回、バラシクロビル:1日2回
帯状疱疹―アシクロビル:1日5回、バラシクロビル:1日3回
水痘―アシクロビル(顆粒):1日4回、バラシクロビル:1日3回

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職業:管理薬剤師
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