更新日:2015年10月22日.全記事数:3,089件

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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食事が影響する薬


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食事が影響する薬

食後
(食後のほうが空腹時よりも吸収が良い)
・メイアクト
・フロモックス
・トミロン
・水溶性薬剤
・ビタミンB・C(水溶性ビタミン)
・メトプロロール
・テプレノン
・テオフィリン
・サンディミュン
(胃酸により失活)
・乳酸菌製剤
(副作用防止)
・NSAIDs
食直後
(脂溶性が高い薬)
・EPA製剤
・イトリゾール
・インドメタシンファルネシル
・テプレノン
空腹時
(食事により吸収率が低下)
・ビクシリン
・アルサルミン
・ビスホスホネート系
食直前
(食直前のほうが食後服用よりクラブラン酸の生物学的利用率が高い)
・オーグメンチン
・クラバモックス
食直前
(効果が発揮されない)
・αグルコシダーゼ阻害薬
食前
(効果が発揮されない)
・制吐薬
食前、食間
(副作用防止)
・漢方薬

空腹時では吸収されない医薬品

NSAIDsは、胃腸障害軽減のため食後投与が基本となりますが、インフリーカプセル(インドメタシンファルネシル)の吸収は食事により変化するので、吸収量の違いからも用法が食後に限定されています。
インフリーを空腹時に投与すると吸収が著しく低下するため、薬効を期待することができません。
インフリ一は小腸からリンパ管経由で吸収されると推定されており、吸収には胆汁の分泌が必要となります。
空腹時には胆汁の分泌量が少ないため、吸収が低下すると考えられています。

食事により吸収が遅くなるもの

食事により医薬品の吸収速度が遅延する場合があります。
一般に、胃の内容物が腸に排出される時間は、食事により遅くなるので小腸で吸収される医薬品の吸収は遅くなります。

ファスティック錠(ナテグリニド) の消化管吸収は非常に速いため、吸収速度は胃内から十二指腸への排出速度に依存します。
食直後投与では、食前投与に比べTmaxが延長し、Cmaxが低下します。
AUCに大きな変化はみられませんが、ファスティックは食後血糖推移の改善であること、さらには作用機序の点から考えると速やかな血中濃度上昇が認められる食直前投与が妥当となります。

コカ・コーラやコーヒーにより吸収が変化するもの

医薬品の吸収は、胃内のpH によっても変化します。
イトラコナゾールは、水にほとんど溶解しませんが、pHの低い胃内では可溶性の塩酸塩になります。
したがって、コカコーラのような酸性飲料で服用すると、さらに吸収が高まることがあります。
イトラコナゾールをコカ・コーラで服用すると血中濃度が約2 倍まで上昇します。

医薬品と相互作用を生じる飲料で有名なものには牛乳やコーヒー、グレープフルーツジュースがあるので、服薬指導時には、これらの飲料との相互作用の説明を十分に行う薬剤師も多いと思います。
しかし、pHにより吸収率が変動する医薬品では、酸性飲料での服用を避けるように指導することも重要になってきます。
特にコカ・コーラとペプシのpHは2.5であり、服薬指導の際には必ず相互作用に関する情報を伝えることが必要です。

逆に、酸性飲料で服用すると吸収が低下するものがあります。
禁煙補助剤である二コチンガムの口腔粘膜からの吸収は、口腔内のpH低下により減弱しますので、コカ・コーラやコーヒーを飲んだあとに二コチンガムを噛むと期待する効果が得られない可能性があります。
酸性飲料を摂取した後に二コチンガムを使用するときは、時間をあけてから使用する必要があります。

食事と併用禁忌なもの

一般的に、水に対する溶解性が極端に低い医薬品は、食事と一緒に服用しないと十分に吸収されないことが知られています。
ドラール錠(クアゼパム) は難溶性薬物であり、胃内容物の残留によって吸収性が向上することが明らかになっています。
ドラールは、就寝前服用なので空腹時を前提としています。
しかし、食後に服用してしまうと、その吸収は空腹時の2 ~3倍になり、過度の鎮静や呼吸抑制を引き起こすおそれがあります。
したがって、患者が夜食を摂る可能性を考え、食物と併用禁忌になっています。

参考書籍:クレデンシャル2013.10

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