更新日:2015年10月22日.全記事数:3,117件.

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ヨウ素剤の代わりにうがい薬で被曝予防?


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ヨウ素剤の代わりにうがい薬

「ヨウ素剤の代わりにうがい薬」根拠ない情報 科学 YOMIURI ONLINE(読売新聞)

 大量の放射性ヨウ素を体内に取り込んだ場合の健康被害を防ぐ内服薬「安定ヨウ素剤」の代わりに、うがい薬などの市販品を飲むのは効果がないばかりか、健康を害するおそれもあるとして、放射線医学総合研究所(千葉市)は14日、注意を促す見解を出した。
 同研究所によると、「安定ヨウ素剤の代わりに、ヨウ素を含むうがい薬やのどスプレー、ワカメなど海藻類の摂取が有効」などという情報がインターネット等で流れているが、こうした市販品の効果は不明だったり、不十分だったりし、根拠のない情報という。
 特に、うがい薬などの市販品は口から飲むことを想定した内服薬でなく、飲むと、体に有害な作用を及ぼす物質も含むため、「安定ヨウ素剤の代わりに飲むのは絶対にやめて」と呼びかけた。
 なお、安定ヨウ素剤は副作用もあるため、専門家が必要と判断した場合に限り、避難所などで、医師の指示に従い服用する。

ここに書いてますね↓

原子力事故時のヨウ素剤の服用

茨城県薬剤師会の薬事情報からの転載らしいですけど。

 予防投与量としては、1日1回服用し成人でヨウ化カリウム130mg(ヨウ素として100mg)、1歳以下の乳幼児でヨウ化カリウム65mg(ヨウ素として50mg)とされ、服用期間としては、事故の影響度にもよるが、3~7日程度と考えられる。なお、ヨウ化カリウムの入手が困難である場合は、市販のルゴール液(ヨウ化カリウムとヨードを2対1の割合で水に溶かしたもの)や、ヨウ素レシチン、または、試薬のヨウ化カリウム等を使うことも可能である。
 ヨウ素の副作用としては、甲状腺障害(腺腫、機能失調)、ヨウ素アレルギー(発熱、関節痛、蕁麻疹等)、耳下腺炎等の報告があるが、一般には1回130mgのヨウ化カリウムの経口投与では、たいした副作用は発生しないとされている。しかし、食物からの摂取量が通常1日1.5mgであることからすると、被曝線量が5レム以下の場合は使用しないほうが良いとされ、逆に50レム以上の場合は積極的に使用することが望まれている。

ルゴール液で代用するんですね。

複方ヨードグリセリンならどれでもいいのかな。

イソジンガーグルよりもルゴール液のほうが安全だという。

ルゴール液はヨウ素50mg/mLなので、2mLでヨウ素100mg。

イソジンガーグルはヨウ素7mg/mLなので、15mLでヨウ素105mg。

以下参考
2011年03月 とりあえず情報交換
ヨウ素補給にうがい薬や昆布が不適な理由:日経メディカル オンライン

 「うがい薬」に含まれるポビドンヨードは、経口摂取(飲み込むこと)は認められていません。そもそも37%程度のアルコールを含んでいますし、添加物が消化管を荒らす可能性もあります。さらに有効量を取るには、14.3mLも服用する必要がありって現実的ではないので、不適切とされています。
 「ヨードチンキ」にも、エタノールが70%以上含まれていて、小児の服用には適しません。しかも、単体のヨウ素(I2)が含まれるため、消化管を荒らすなどいろいろな悪影響が考えられるので、避けるべきとされています。
 「消毒用イソジン」も、ポビドンヨードやマクロゴールを含むことから適さないとされています。
 「ルゴール液」には、フェノールが含まれるので、不適当です。

つまり、将来的な甲状腺がんを予防するメリットよりも、消化管を荒らすようなデメリットのほうが勝るということ。

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