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扁桃腺は切り取っても大丈夫?
公開. 投稿者:風邪/インフルエンザ.この記事は約2分10秒で読めます.
1,281 ビュー. カテゴリ:扁桃腺の切除
扁桃炎は、溶血性連鎖球菌などによる細菌感染や、アデノウイルスなどによるウイルス感染によって起きます。
細菌やウイルスは、どんな人の扁桃にも常にいて、疲れなどで体の抵抗力が弱まると炎症を起こします。
のどの痛みや発熱のほか、扁桃に「膿栓」と呼ばれる白い膿が付いたり、患部から離れた場所に痛みが出る「放散痛」という症状が出たりする。
子どもの時から扁桃炎を繰り返す人もいれば、大人になって発症する人もいて、理由は完全にはわかっていない。
扁桃炎は放置していると、他の病気につながることがある。
進行すると透析が必要になる慢性腎炎の「IgA腎症」や、手足の裏に膿がたまる「掌蹠膿疱症」が代表的だ。
治療はまず、抗生物質で炎症を抑え、頻繁に繰り返すなら手術で扁桃を摘出する。
以前は、摘出により免疫機能が低下するとの見方もありました。扁桃腺は、そこで細菌をブロックする役割があり、昔はなるべく残したほうがいいといわれてきました。
しかし、現在は小学生ごろまでには全身の免疫機能が十分に高まるため、扁桃をとっても影響はないという報告がほとんどです。
摘出手術の具体的な時期について、学会が定めた基準はないが、年4回以上、扁桃炎を繰り返す患者に勧める医師が多い。
扁桃腺は7、8歳をピークに12、13歳頃には縮小し、大人になるとほとんどの人がなくなってしまう。
扁桃炎は繰り返す
よく扁桃炎を繰り返すという患者さんがいます。
もともと扁桃腺の中にかつて抗菌薬に耐え抜いてきた細菌が巣を作っていて(病巣感染)、風邪をひいたり疲れたりして免疫力が落ちるたびに、その菌が暴れはじめて炎症を起こし、熱やだるさが出るのです。
それを習慣性扁桃炎とよびます。
原因不明の熱を繰り返し調べてみたら扁桃で悪さをしていたということもあります。
扁桃腺肥大は切ったほうがいい?
小さなお子さんで医者から扁桃腺肥大を指摘されることがしばしばあります。
切り取ったほうがいい、と言われるケースも。
しかし多くの場合、扁桃腺は加齢とともに小さくなるため心配ありません。
スキャモンの発育曲線というのがあります。
その中のリンパ型をみると、12歳ごろをピークに急激に下がっています。
IgA腎症と扁桃腺摘出
前にテレビ番組で、伊藤英明が、幼少期に扁桃腺の手術をしたら腎臓の病気が治った、という話をしていた。
急性上気道炎、とくに扁桃腺炎の反復によりIgA腎症が惹起されるという考えに基づいて、国内の一部施設で積極的に行われている。一定の効果を上げているとされるが、有効性を客観的に示す学術論文がないため国際的評価は定まっていない。また、長期的な効果についてはステロイドパルス単独の治療と大差ない可能性も示唆されている。現在、国内有志の病院による比較試験が進行中である。
IgA腎症 – Wikipedia
溶連菌が原因ということらしい。
手術で完治するのであれば、伊藤英明みたいに切り取ってもらったほうがいいな。
勉強ってつまらないなぁ。楽しみながら勉強できるクイズ形式の勉強法とかがあればなぁ。
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