更新日:2016年12月21日.全記事数:3,171件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

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抗生物質がアレルギーの原因?


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抗生物質がアレルギーの原因?

乳幼児への安易な抗菌薬投与が、花粉症やアトピー性皮膚炎といったアレルギー疾患増加の一因と考えられています。

免疫の調節をつかさどる細胞にヘルパーT細胞があり、機能的にTh1型とTh2型に分けられます。通常、 Th1細胞とTh2細胞は相互にバランスを保ち免疫応答を制御しています。

Th1細胞は細菌やウィルスなどの異物を攻撃、破壊して感染を防御し、さらにマクロファージも活性化します。

Th2細胞は抗体産生細胞(B細胞)にアレルギーの原因になるIgE抗体を作らせます。

抗生物質の使用や、ワクチン接種などによって細菌やウイルスによるTh1の誘導が少なくなるとTh2が過剰になりアレルギー体質になるというメカニズムです。

アレルギーの原因は腸内環境?

腸内細菌とアレルギーの関係はよく言われています。

正常な腸内細菌が子供たちの正常な免疫力を発達させ、過剰なアレルギー反応を抑えていることがわかってきました。

日本の風土・気候では日本人として遺伝子的に合った食べ物を食べ、日本の土地に適した腸内細菌を腸内で発達させ、それらの腸内細菌からの適切な刺激を受けて日本の土地に適した免疫力を発達させる必要があります。

しかし、日本の食料自給率では無理な話。

海外の食べ物に依存するしかありません。

抗生物質の使用も腸内細菌のバランスを乱すので、アレルギーの原因と言われています。

小さい子にあまり抗生物質を使うのはよくないかも。

今後もアレルギー体質の患者さんは増え続けそうですね。

抗菌薬で腸にカビ?

1) ある種の抗生物質の服用により、腸管内でカンジダが増殖する。
2) カンジダからプロスタグランジンE2が産生され、血液を介して肺に到達する。
3) 肺内でプロスタグランジンE2がM2型マクロファージを増加させる。
4) 増加したM2型マクロファージが喘息などのアレルギー性炎症を悪化させる。共同発表:腸内細菌のバランスの乱れが、喘息を悪化させるメカニズムを解明—新しい発想のアレルギー治療へ—

以前は抗菌薬の投与により、Th1とTh2のバランスが崩れるのが原因と言われていましたが。

汚い環境で育てた方が免疫力がつく、清潔な環境で育てられるとアレルギー体質になるという話。

とにかく、安易な抗生物質の使用は控えるべき、ということですね。
特に小児には。

喘息患者にイトリゾールでも使うか。

清潔すぎる環境がアトピーの原因?

免疫機能が発達する乳児期に清潔すぎる環境を与えると、かえってアレルギーやアトピーの危険性が高まるという説があります。

うちの子もスリッパとか、リモコンとか、とにかく身の回りの色々なものを舐めまくっていますが、そうやって汚いものに触れることで免疫力を高めているのだと思えば納得です。

アトピーの原因は塩素?

アトピーの原因が水道水中の塩素にあると、お風呂の塩素も除去する患者さんもいます。

食物アレルギーや家ダニが原因とも言われますが、結局のところ何が原因かはっきりしないので、避けられるものは避けたほうがいいのでしょうけど。

アレルギー体質の人は免疫力が高い?

アレルギーとは、本来は無害なものに対して過剰な免疫反応を起こすことです。

無害なものにも反応するほど免疫力が高いのであれば、風邪にもかかりにくい?と思う人もいます。

しかし、実際はアレルギー体質の人では逆に風邪にかかりやすいです。

アレルギー体質の人は、免疫システムが暴走していると言います。

無害なものに対して免疫反応を起こし、逆に有害なものに対して免疫反応が働かない。

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