更新日:2017年1月2日.全記事数:3,117件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

ステロイドがドーピングの原因?


スポンサードリンク

ステロイドでドーピング?

スポーツ選手がドーピングで使うステロイドと、医療用のステロイドを混同して、ステロイドは危ないものというイメージを持っている人がいるそうです。

ドーピングで使うステロイドはアナボリックステロイド(男性ホルモン作用タンパク同化ステロイド)のことで、筋肉増強作用があります。

ホルモンは全てステロイド骨格を持っているものが多いので、通称ステロイドと呼んでしまうと色々なホルモンが当てはまってしまいます。

医療用に使うステロイドは副腎皮質ステロイドホルモンのことです。

副腎皮質刺激ホルモンと男性化

先天性副腎過形成症という病気について。

副腎皮質ステロイドホルモンは、コレステロールから様々な酵素の影響を受けて合成される。
この酵素が先天的に欠けるとコルチゾールが作られず、これを刺激しようと下垂体から分泌される副腎皮質刺激ホルモン(ACTH)が増えて、副腎が大きくなります。

これは、体が生命の維持に必要な糖質コルチコイドを何とか作ろうとする生理的な反応の為です。
ACTHの過剰な刺激により、腫れて大きくなった副腎からはアンドロゲンの分泌が増えます

副腎過形成症という病名を聞くと、副腎皮質ホルモンが過剰に分泌されているようなイメージですが、逆に、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が作られないという病気です。
コルチゾールを作ろうとしても作られないので、さらにコルチゾールを作らせようと副腎皮質刺激ホルモンが頑張ります。
その刺激によって副腎が腫れて大きくなる様から副腎過形成という病名が付けられています。

副腎皮質から分泌されるホルモンには、副腎皮質の「球状層」から分泌されるアルドステロン、「束状層」から分泌されるコルチゾール、「網状層」から分泌されるアンドロゲンがある。
酵素が欠損しているため、コルチゾールやアルドステロンの分泌は低下するが、アンドロゲンの分泌は副腎皮質刺激ホルモンの働きで逆に増えてしまう。

アンドロゲンは男性ホルモンであるため、男性はますます男らしく、女性は男性化してしまう。
子どもの性器に異常が見られたら、親としてはショックですね。

コルチゾールの不足を補うために、ステロイドの服用を継続すれば、予後は良好な疾患です。

スポンサードリンク

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

ランダム記事

検索

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ

お気に入りリンク

添付文書(PMDA)
Mindsガイドラインライブラリ
健康食品の安全性・有効性情報
管理薬剤師.com
DIオンライン