更新日:2017年1月22日.全記事数:3,136件.

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透析患者にNSAIDsは禁忌?


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透析とNSAIDs

透析をしている、という患者さんが薬局にロキソニンを買いにくることがある。

これはもちろん売れませんが。
処方上はどうなんでしょう。

Q.透析患者にNSAIDsを投与してもよい?

A.多くのNSAIDs(非ステロイド系抗炎症剤)は、添付文書上で「重篤な腎障害のある患者には禁忌」となっており、透析患者は、重篤な腎障害者に該当するため、疑義照会が必要です。ロキソニンやボルタレンなどの多くのNSAIDsは、添付文書上で「重篤な腎障害のある患者には禁忌」となっています。透析患者は、重篤な腎障害者に該当するため、疑義照会が必要です。

Dr.によっては、「透析患者は腎機能が廃絶しているため、NSAIDsを投与しても、これ以上腎機能が悪化することはないだろう」ということで処方されるケースがありますが、患者によっては腎臓がまったく機能していないのではなく、機能がわずかに残存しているケースもあります。その場合は、NSAIDs投与によって腎機能低下を進行させる恐れがありますので、医師への疑義照会が必要です。透析患者にNSAIDsを投与してもよい? 日経DI掲載クイズ QUIZ 薬剤師さんなら簡単? ちょいむず?

もう手遅れだから、処方しちゃって構わない、という医師もいるんですね。

とりあえず、疑義照会は必要ですが。

しかし、腎機能廃絶をした透析患者ではこれ以上腎機能が悪くならないため、NSAIDsを使用することは可能となります。
そのため、NSAIDsの添付文書は今後「重篤な腎障害では禁忌(腎機能廃絶した、あるいは無尿の透析患者はこの限りではない)」と記すべきであろうと考えます。アセトアミノフェンと腎障害 井蛙内科開業医/診療録(4)

アセトアミノフェンでも添付文書上は、重篤な腎障害に禁忌となっているので、疑義照会が必要となる。
トラムセットも禁忌。

でもトラマールは禁忌じゃない。
ノルスパンテープも禁忌じゃない。
モルヒネも禁忌じゃないけど、適応上使いにくい。
でも、アセトアミノフェンの代替薬として勧められるような薬とは言い難い。

CKD患者と薬

腎機能が低下すると、腎排泄性の薬物は排泄が遅延し,血中濃度が高くなり,薬効の増強や副作用発現のリスクが高くなるため、腎排泄性の薬物は腎機能に応じて減量や投与間隔の延長を行う必要がある。
CKD患者ではNSAIDsは腎血流量を低下させるので,できるだけ内服しないようにする。内服、坐剤とも腎障害のリスクとなるので、腰痛などではまずは湿布薬などの局所療法を行う。
解熱鎮痛薬はアセトアミノフェンをできるだけ短期間少量で投与する。ただし低用量のアスピリンは腎機能に対する悪影響が少ないとされる。
抗菌薬は腎排泄性薬物が多いため、GFR低下例では薬物の減量が必要である。
H2ブロッカーも腎排泄型である。なお、ラフチジン(プロテカジン)、PPI は肝代謝型なので、減量の必要はない。
NSAIDs、H2ブロッカーはOTC医薬品でも購入できるので、患者に注意を促しておく必要がある。
また透析患者では胃腸薬によく含有されるアルミニウム(Al)は禁忌である。
健康食品のなかにも青汁などカリウムが多く含まれるものがあるので,避けるように指導する。

参考書籍:調剤と情報2016.5

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