更新日:2017年1月2日.全記事数:3,124件.

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バセドウ病にワーファリンを使う理由は?


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バセドウ病にワーファリン

バセドウ病では心房細動合併例が多く(2%前後)、血栓塞栓症のリスクが高い場合、ワルファリンを投与する必要がある。

バセドウ病の国内の統計では患者の2%に心房細動を合併する。

しかし、甲状腺機能が正常になってから3ヶ月以内に、自然に洞調律となる症例が75%認められる。

その間の基本的治療は、脈拍のコントロールになる。

しかし、高血圧症や弁膜症、糖尿病などを合併し、血栓塞栓症のリスクが高く抗凝固治療の必要な場合、ワルファリンを開始する。

甲状腺機能亢進症ではワルファリンの効果が現れやすく、低下症ではいくら薬の量を増量しても効かないことが経験されている。

頻回のPT(プロトロンビン時間)(INR)の確認により適切な治療範囲に調節することが大切である。

ワルファリンと甲状腺の関係

ワルファリンの効果は甲状腺機能の状態に影響され、甲状腺機能亢進状態では増強し、甲状腺機能低下状態では減弱します。
そのため、甲状腺機能低下症患者がワルファリンと甲状腺ホルモン剤を併用する場合、甲状腺機能が正常化すると血液凝固能が低下し、見かけ上ワルファリンの効果が増強して出血リスクが高まることがあります。
甲状腺ホルモン剤がVK依存性血液凝固因子の異化を亢進するためです。

ワルファリンと甲状腺ホルモン剤を併用する場合は、甲状腺機能の変動とPT-INRを注意深くモニターしながらワルファリンの投与量を調節することが必要です。
特に高齢者へのワルファリン投与は出血リスクが高いことから、よりいっそう慎重に投与することが求められます。

参考書籍:ファーマトリビューン2011.6

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