更新日:2017年10月22日.全記事数:3,190件.

調剤薬局で働く薬剤師のブログ。薬や医療の情報をわかりやすく伝えたい。あと、自分の勉強のため。日々の気になったニュース、勉強した内容の備忘録。

記事

アクトシン軟膏は冷所保存?


スポンサーリンク

アクトシン軟膏は冷所保存?

アクトシン軟膏の容器などには「貯法:10℃以下」との記載がある。

これは同薬の有効成分であるブクラデシンが水溶液中では不安定なためだ。

インフタビューフォームによると、ブクラデシン水溶液を室温で30日間保存した際に15%の分解が認められている。

一方、製剤の長期保存試験では、10℃で36ヶ月間保存できることが確認されている。

製剤の使用期限は3年であり、長期間安定に保つためには低温で保存する必要がある。

そのため薬局では保冷庫に保管する。

家庭においても冷蔵庫などの冷所で保管することが望ましい。

ただし、冷蔵庫に保管すると軟膏が硬くて塗布しにくいとの訴えがしばしばある。

その解決策の1つが、使用する30~60分前に冷蔵庫から出し、室温に戻してから使用する方法である。

もう1つ、開封後は室温で保管し、1ヶ月程度で使い切るという方法もある。

販売元のマルホによると、25℃で保存しても1ヶ月程度の短期間ならば品質に問題は生じないという。

ただし、室温が高くなる夏季や、冬でも暖房器具のそば、日当たりの良い場所などでの保管は避けるよう指導する。

なお、冷えて硬い場合にドライヤーなどで温めると塗りやすくなるが、温度調節が難しく、高音になって薬剤が分解する恐れがあるため勧められない。

冷蔵庫に保存すると固まる?

アクトシン軟膏は冷所保存ですが、使用直前に冷蔵庫から出して使用すると硬くて塗りづらいため、事前に冷蔵庫から出して使用し、使用後はただちに冷蔵庫に戻すように指導する必要があります。

アクトシン軟膏の臭い

ブクラデシンは酪酸基を有しており、使用の際に酪酸臭が生じることがある。

品質上の問題はなく、この臭いはマスキングするためにフローラル系の香り付けがなされている。

参考書籍:日経DI2011.12

スポンサーリンク

関連する記事

コメント

  1. はじめまして。
    先生、この記事とても助かりました。
    詳細を記して、さらに患者さんの手にわたってからの事が書いてある優しさに感謝します。
    302

    卸302 :2017/5/26

コメントを書く

カテゴリ

プロフィール

IMG_0670
名前:yakuzaic
職業:管理薬剤師
出身大学:ケツメイシと同じ
勤務地:さくらんぼ県
好きな言葉:「三流の自覚持って社会人失格の自覚持ってプロの仕事しましょう」「時間は有限、努力は無限」
follow us in feedly

人気の記事

最新の記事

資料

検索

スポンサーリンク

にほんブログ村 病気ブログ 薬・薬剤師へ