更新日:2015年10月22日.全記事数:3,190件.

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酸素で殺菌?


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活性酸素で殺菌

ヒトはなぜ体に悪いはずの活性酸素の基となる酸素を取り入れるのでしょうか。

実は、酸化反応は悪いことばかりではありません。

酸化ストレスは、体内に侵入した病原菌などの異物を殺傷する働きもあります。

例えば、病原菌に消毒薬であるオキシドール(過酸化水素)を投与すると泡が出ますが、それは病原菌を殺す活性酸素の泡です。

そして、それと同様のことが生体内でも起きています。

すなわち、活性酸素は両刃の剣であり、生体を防御する役割を果たす一方で、過剰になると組織を傷害することになるのです。

言葉を換えれば、酸素を十分に取り入れて殺菌しながら、過剰な活性酸素を速やかに処理するというバランスを維持できればよいわけです。

抗酸化物質

ヒトの生体は何か悪いことが起こればそれを抑制する、あるいは修復する仕組みが働き、生命が維持されています。

この仕組みは恒常性(ホメオスタシス)と呼ばれます。

幸いにも、生体内には一度起きた酸化反応を消去する、抗酸化反応と呼ばれる仕組みも備わっており、それによって生体組織は傷害から守られています。

体内で合成される活性酸素を消去するものにはスーパーオキシドジスムターゼ(SOD)、カタラーゼ、グルタチオンペルオキシダーゼ(GSH-Px)などの酸素があります。

活性酸素が発生すると、それをSODが過酸化水素に処理して、さらにカタラーゼやGSH-Pxにより水や酸素にして消去します。

この活性酸素の産生系と消去系の因子がバランスよく機能している場合は健康が維持され、そのバランスが崩れ、産生系が勝ると生体の様々な組織が傷害され、病気になると考えられています。

参考書籍:武田薬報2012 466号

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